家具・インテリアの国際見本市「Furniture China」が30周年の節目を迎え、テーマ「Beyond Next」を掲げて開催された。今号では出展社の中から注目の企業をピックアップする。

広東省中部、東莞市に本拠を構えるCS HOME GALLERY社は、1993年創業のChangshi Furnitureの流れを汲み、昨今中国から海外に向けての輸出実績を積み重ねている。

今回のFurniture Chinaでは、輸出専用のオリジナルのセットなど、全て自社開発によるものを数多く展示しただ。自社オリジナルシリーズは「春」「夏」「秋」「冬」の4シリーズを展開し、今回の見本市では「秋」のシリーズ展示を行った。

今回は新たなブランドとして「GIOIA life」を立ち上げ、今回の見本市でも大々的に訴求した。大型のテーブルは、天板に大理石、木部にオーク材を組み合わせたプロダクトが注目を集めた。また、背面のゆるやかなカーブが特徴のベッドフレームはウォールナットを使用するなど、デザイン性にもこだわりを見せる。ダイニングセットからベッドルームまで、トータルでの提案が可能な点も同社の特長だ。

輸出は、主たるエリアとしてアラブ首長国連邦のドバイ、パナマ、オーストラリアといったエリアで、代理店経由での販売を行っている。このほか、オーストラリア、中東、東南アジア、南米などのエリアにも輸出実績をもつ。ブランドの専門店についても、海外にショップを構えるべく計画を進めているようだ。
海外の販路開拓を進め、英国のデザイナーとの共同開発によって実績を積み重ねている同社だが、取り扱う製品のサイズ感は中東向けをベースとしているため、日本市場でのサイズ感に合わせるには今後のさらなる開発が待たれるところといえるだろう。日本の販売店とのコネクションも強化し、自社ブランドを日本市場へ展開していきたいと同社。


