エムール(東京都立川市、高橋幸司代表)は2025年12月1日、東日本旅客鉄道(東京都渋谷区、喜㔟陽一社長)が運行する山形新幹線E8系とコラボレーションした「山形新幹線E8系 ポケットコイル高座椅子」の先行販売を開始した。販売チャネルはJRE MALLとエムール公式オンラインショップで、数量限定の展開となる。北陸新幹線E7系に続くJR東日本公式ライセンス商品第2弾で、健康家具ブランドとして培った座り心地に鉄道デザインを掛け合わせた企画だ。
新製品は、同社の既存高座椅子シリーズ「れおん」「かなた」をベースに、山形新幹線E8系普通席およびグリーン席のデザインと実車シート用生地を落とし込んだ点が特徴。座面と背もたれにはE8系で実際に採用されているモケット・高耐久ファブリックを使用し、日常のリビングに車両の世界観を持ち込んだ。普通席モデルは山形の特産「紅花」をモチーフにした黄から紅へのグラデーション柄、グリーン席モデルは月山の緑と最上川の青緑を組み合わせ、伝統織物「亀綾織」をイメージした織り柄と本革サイドを組み合わせたシートとした。
構造面では、両モデルともポケットコイルを内蔵した座面を採用し、体圧を分散させながら安定した座り心地を追求。背もたれはサイドレバーで操作する無段階リクライニング機構を備え、約110度の角度を基準に、テレビ視聴からうたた寝まで幅広いシーンに対応する。ヘッドレストは14段階で角度調整が可能で、深く倒した際にも頭部をしっかり支え、長時間の使用でも首や肩への負担を抑える設計とした。
高座椅子としての使い勝手にも配慮している。座面高は普通席モデルで3段階、グリーン席モデルで8段階の高さ調整に対応し、付属の六角レンチで簡単に変更できる。グリーン席モデルは脚部と肘掛を分離構造とし、座面高を変えても肘掛の高さを一定に保てるようにした。アームレストは先端をしっかり握れる形状とし、立ち座り動作をサポートする。最大耐荷重は100キログラムで、同社が寝具・座具の両分野で培ってきた安全基準を満たす強度を確保した。
脚部には床や畳を傷つけにくいスキー脚を採用し、脚裏には保護フェルトを装着。リクライニング時にも後方に大きく倒れにくい奥行き設計とするなど、家庭内での安全面に配慮した。こうした仕様により、シニア層の日常使いから鉄道ファンのコレクション用途まで、幅広いニーズを見込む。
体験施策としては、12月3日から2026年2月1日までの期間、エムール体験ショールーム青山で普通席・グリーン席両モデルの試座イベントを実施する。同時間帯1組のみの予約優先制とし、実際の座り心地やリクライニング操作を確認できる場を設ける。オンライン販売が中心となる高座椅子市場において、リアルな体験機会を確保する。






