【ニュースリリース】大川市 「家具旅 大川バイヤーズトリップ」始動 松重豊氏起用し産地体験と販路拡大を一体展開 

福岡県大川市は2025年12月1日、家具産地ならではのものづくり体験と観光を組み合わせた新プログラム「家具旅 大川バイヤーズトリップ」の受付を開始した。約490年の歴史を持つ「家具のまち」を舞台に、来訪者がバイヤーのように産地を巡り、自分の理想の家具を探すプロセスそのものを観光商品化する試みで、ふるさと納税の返礼品としても展開する。

「家具旅」は、参加者のライフスタイルや好みに応じて旅程を組み立てるオーダーメイド型が特徴だ。家具に精通した“家具コンシェルジュ”が監修役となり、通常は一般客が訪れにくい家具工場やショールームへの案内、職人との対話の場を組み込む。木材が家具へと形を変えていくプロセスや、工房ごとの仕事の流儀に触れながら、最終的に購入候補となる一脚・一台に出会ってもらう構成で、「見て・触って・木の香りを感じて選ぶ」体験を前面に打ち出す。

旅の合間には、筑後川下流域でしか獲れないとされる「えつ」を味わえる飲食店や、歴史的建造物、川沿いの散策ルートなども盛り込み、家具にとどまらない大川の地域資源を紹介。家具購入と観光消費を結びつけることで、産地全体の滞在型消費を狙う。

プロモーション面では、福岡県出身で木材・家具への造詣も深い俳優・松重豊氏を起用した動画コンテンツ『松重見聞録 大川編』を制作。松重氏が実際に大川市内の工場やショールームを訪ね、職人たちと意見を交わしながら「家具のまち」の奥行きに触れる様子を収録し、YouTubeで公開した。

工房の作業風景や木材のストックヤード、出来上がった家具に実際に腰掛けるシーンなどを通じて、産地の空気感と人の表情を視覚的に伝える内容で、「家具旅」の世界観を補完する役割を担う。


あわせて、協同組合福岡・大川家具工業会は、大川家具の魅力を首都圏で直接体験できるポップアップイベント「THE OKAWA FACTORY 木工産地福岡県大川市」を開催する。会期は2026年1月30日〜2月8日で、会場は二子玉川ライズ スタジオ&ホール(東京都世田谷区)。入場無料とし、「大川市と家具にまつわる、100の話。」をテーマに、490年にわたる家具づくりの歴史、日本一の家具産地へと至った背景、そして若手メーカーやデザイナーによる新たな取り組みまでを、具体的な製品展示とともに「100のストーリー」として紹介する構成とする。

会期中の1月31日には、松重氏をゲストに迎えたトークショーを実施。動画撮影の裏側、大川の職人との交流エピソード、日々の暮らしにおける家具の役割などをテーマとする予定だ。俳優という立場から家具へのまなざしを語ることで、一般生活者に近い視点から大川家具の魅力を伝える狙いがある。

大川市は、国内有数の木工・家具産地としてBtoB中心の「産地見本市」スタイルを長年築いてきたが、近年は一般消費者が産地を訪ねて買い付けを行う動きも生まれている。「家具旅 大川バイヤーズトリップ」は、その流れを行政主導でツアー商品化した形であり、ふるさと納税メニューとしても打ち出すことで、関係人口の拡大と実需の双方を狙う。