【取材】発表会レポート:アクタス ACTUS WORKS 2025開催レポ

アクタス(東京都新宿区、村田謙社長)は2025年11月、代官山ヒルサイドテラスで新作発表会「ACTUS WORKS 2025」を開催し、全国のICAパートナーショップおよびライセンスショップに向けて、2026年春夏シーズンの新作ラインアップを披露した。

同発表会では、同社が掲げる世界観を体現する3つのテーマが示された。

1つ目は「ノルディックモダニティ」。北欧デザインの本質を踏まえつつ、日本の住環境に適合する要素を加えることで、アクタス独自の北欧モダンを提案した。

2つ目は「ベーシックアンドプレイフル」。家具・インテリアの基本性能に“遊び心”を付加し、日常空間に軽やかな彩りをもたらす。

3つ目は「ウォームアンドラグジュアリー」。特に今回初披露となった雑貨群に色濃く反映され、温かみある質感と欧州ブランドに匹敵する品質を確保しつつ、手の届きやすい価格帯を目指した。

アクタスが取り扱う欧州6ブランドは総じて堅調に推移しているが、原価高騰や円安の影響で価格上昇が続く。結果として手薄になりつつあったミドルレンジ層への対応強化を目的に、今回の新製品群が企画された。

オーク材とスチール脚のダイニングテーブル「SOUP」

目玉商品のひとつが、ダイニングテーブル「スープ(SOUP」である。一次加工を海外、二次加工を国内で実施する分業体制を導入し、20万円台の価格設定を実現した。天板にはオーク無垢材を採用し、木目の力強さと温かみを演出。スチール脚による軽快でスタイリッシュな印象が特徴で、濃色ブラウン天板やブラック塗装脚などのバリエーションも展開する。担当者は「都市部の集合住宅では軽快なスチール脚の人気が高まっている」と話す。展示では、同社が代理店を務めるドイツ・テクタのチェアを組み合わせた。

小振りなソファ「REVLEY」

小型ソファ「レブリー(REVLEY」も来場者の関心を集めた。同社は“一人暮らしで自立志向の女性”をペルソナに設定し、都心の狭小住宅を想定したコンパクトモデルとして開発。コーナーにアールを設けた形状とショートバック仕様により、あらゆる方向からアクセスしやすいデザインとした。サイズは148・161・188cmの3展開。

ビッグクッション「BUFFY」

また、低座スタイルにも対応するビッグクッション「バッフィー(BUFFY」も披露した。低反発ウレタンチップを充填し、柔らかさと底付き感のなさを両立。クッションとしても簡易ソファとしても使用でき、ライフスタイルに応じて用途が変化する新アイテムだ。担当者は「くつろぎ方の多様化を捉えたビッグオットマン的な存在」と説明する。同製品は2026年2月発売予定

アースカラー中心の新作雑貨

会場2階では、雑貨類も多数展示された。クッション、タオル、急須、カップ、プレート、フラワーベース、キャニスターなどを揃え、北欧と和のエッセンスを融合した“ジャパンディ”テイストを中心に構成。「ミニマル」「落ち着き」「温かみ」をキーワードとしたアイテムが並んだ。

アイラーセンのソファ

また奥のスペースには、同社が代理店を務めるデンマークのアイラーセン製品を展示。「3 days of design」でも紹介された細長い脚部が特徴の「ストリームライン(STREAMLINE)」などが来場者の注目を集めた。

さらに、同社が推進するオーガニックコットン普及に向けたCSR活動の紹介も行われた。遺伝子組み換えを行わず環境負荷の少ないオーガニックコットンへの転換は、一般的に生産量の減少を伴い農家の収入減につながる。同社は移行期間中に生産される「コットン・イン・コンバージョン」を積極的に買い取ることで、農場のオーガニック移行を支援している。この取り組みで調達したコットンは、同社が展開するタオルリネンや、近年販売が好調なブランケットなどに活用される。

(長澤貴之)