プラス(東京都港区、今泉忠久社長)は2023年6月26日(月)〜7月9日(日)の期間、恵比寿ガーデンプレイス(東京都渋谷区恵比寿4丁目20番7号)に昨年11月に開設したワークスタイルショップ&ショールーム「CREATORE with PLUS(クリアトーレウィズプラス)」において、「座り方診断〜ワークチェアの正しい座り方、選び方教室〜」を開催している。イベントでは、ユーザーそれぞれが自らの座り方の癖を知ったうえで、姿勢が崩れない正しい座り方、自分に合ったチェアを選ぶポイントを伝える。
7月1日(土)には、“座り方マスター”の北川瑞穂氏による特別講座が開催された。チェックリストにもとづき、ひとりひとりに対して個別の「座り方診断」を実施。イベントでは、プラスの製品「BeneS(ベネス)」「Reorga(リオルガ)」と、HÅG社製「Capisco(カピスコ)」の3種をメインとした提案が展開された。まず、北川氏によって、座る姿勢の大まかなパターンが説明された。北川氏によると姿勢は大きく分けて①背中座り②チョコン座り➂ボディースリップ座り(横スライド④猫背座り⑤スフィンクス座りの5種類に区別されるという。
受講者はこのうちのどの姿勢をとりがちか北川氏が診断、その結果をもとに、それぞれの生活での過ごし方に合わせたワーキングチェアの提案を行う。②のチョコン座りと⑤のスフィンクス座りは、肘をデスクの上にのせながらのデスクワークの姿勢のため、首や肩こりの原因にもなり、この傾向・症状は特に女性に多いと北川氏。男性については腰痛の訴えが多いといい、男女で傾向に違いがみられるようだ。
いい姿勢を楽に保つという視点において、CREATOREで最もおすすめだというアイテムが「BeneS(ベネス」だ。
「ベネス」は「いい姿勢を楽に保つ」ことをコンセプトに開発されたワーキングチェアで、その特長はまず、座面の傾きにある。
「べネス」のシートは前傾シートを採用しているため、上半身と太ももの角度を90度以上にすることによって骨盤を立たせやすくなり、良い姿勢を取りやすくなることがポイントだ。
また、アームの高さおよび角度を調節できることも特長の一つ。体にとって理想の肘の角度は90度から100度程度とされているが、「ベネス」はアームを調節して肘を置くことができるため、より楽な姿勢でのデスクワークが可能となる。デスクの高さにアームの高さを合わせることができることがポイントだ。座面の高さも417mm~517mmまでの100mm間で調節可能。
北川氏は「座り方で最も大切なのは、骨盤を立てて座ること。ベネスはその骨盤を立てて座りやすいように、三次元フィット形状と坐骨ポケットの機能を備えた設計となっていることが、おすすめできる理由だ」と語る。
2つ目のアイテムはHÅG社製の「Capisco(カピスコ)」。「動きながら座ろう」をコンセプトに開発された同モデルは、ノルウェーのデザイナーであるピーター・オプスヴィック氏がデザインを手掛けている。仕事の質を高めるのみならず、健康上のリスクを低減させるタスクチェアとして、発売以来人気のアイテムだ。「座り続ける」ことよりも「姿勢を時折変えながら」使用することに主眼が置かれており、特徴的なクロスバックのデザインによって様々な姿勢で座ることが可能。
また、サドル型の座面によって、大腿の角度を広げてゆったりと座ることが可能であり、「足を開くことで骨盤が立ちやすい」と北川氏。ロッキングの機能によって、フットレストに脚をつけ、ぐっと背もたれにもたれかかることでゆりかごのような動きも可能だ。このように、座りながら揺れるといった動きをとれることも健康保持に良いという。
もう一点特徴的なのは、全方向に座れるという点だ。背もたれに体前面をもたれかけながら座るといった使い方も可能で、多用途に使えるフレキシブルさが、女性を中心に人気を集めているようだ。
イベントで紹介されているチェアの3つ目は、「Reorga(リオルガ)」だ。こちらはより価格帯が上がった高級モデルで、上質なインテリアとしてのたたずまいも兼ね備えたモデルだ。
特徴はクッションにラバーサスペンションを採用している点。実際に真横から見ると、座部の四点ラバーがハンモック状に座位を支えており、センター部が浮いたデザインとなっている。
このようなメカニカルな外観および特徴が男性を中心に関心を集めている。
なお、北川氏による特別講座は7月8日(土)にも開催。詳細は以下のURLより。予約も受け付けている。(佐藤敬広)