世界各国の羊毛原料を吟味し、高品質な羊毛寝具の開発を進めるファイングレードウールクラブ(事務局・長尾商事)は、英国羊毛の優位性を述べている。
英国には世界で最も多い60種類の血統を持つ羊が飼育されている。牧羊農家は約3万5千軒あり、その規模は小さく、平均的な飼育頭数は200~300頭である。毛刈りした原毛は英国羊毛公社の選別・等級分けの資格を持つ技術者により手作業で約100種類に分けられる。選別されたウールの品質により、アパレル向け、カーペット向け、寝具向けなどへ供給されている。
ファイングレード・ウールクラブのライセンスを持つ英国羊毛企業(Swan Wool社、KoFibres社)が、日本の寝具用に適する弾力性、繊維強力、繊維長などに優れた原毛を競売で入札、ファイングレードウール品質基準を知り尽くした実績ある洗毛工場で衛生的に洗浄加工を施し、(一財)日本繊維製品品質技術センター(QTEC)にて最終品質試験を行い、合格と認められたロットだけが寝具工場へ搬入されている。これにより匂いなどの消費者クレーム・ゼロ運動におおいに貢献している。英国のファイングレードウールは、トレーサビリティや牧羊に於けるカーボンサイクル、最後は生分解し地球へ戻る素材であることで、消費者へ安心を届けることができるとしている。ファイングレードウールクラブは英国羊毛公社とコラボし、英国羊毛の普及活動を応援しており、同公社発行の羊毛冊子(寝具・カーペット・アパレル)を数量限定ではあるが無料で提供している。
新商品・新素材などの企画担当者や営業担当者には必見である。希望者はファイングレードウールクラブ事務局まで。
☎052-203-5100
E-mail: wool@nagao-shoji.co.jp