日進木工 国産オーク樽「HIDA BARREL」を製品化 飛騨高山の家具メーカーが手掛けるウィスキーバレルで、国産ウィスキーの可能性を拡大 -NISSIN-

 日進木工(岐阜県高山市、北村卓也社長)は、家具メーカーとして国内初(注、同社調べ)のオーク樽「HIDA BARREL」を開発・製品化し、2023年7月より業務用に販売開始した。「飛騨の匠」と称えられる職人たちの高度な技術と深い木材知識を、現代の匠が樽製造に活かし、独自工法を開発。先人が紡いできたジャパニーズウィスキー100周年の節目に、家具のような繊細で優美なデザインのバレルを生み出した。
 通常の製法では樽と蓋の間の隙間を埋める工程が生じるが、HIDA BARRELの樽は隙間を埋めなくても蓋をぴったりと閉じることが可能。伝統と美意識に裏付けられた品質は、国内でも急増している各地のマイクロ蒸留所や醸造家、そしてウィスキーファンからも高い注目を集めている。

 同製品の採用第一号は、今年開設された飛騨高山蒸溜所に納品。納品された樽材の中には国産・飛騨高山産のナラ材を使用したものも含まれており、オールメイドバイ飛騨高山のジャパニーズウィスキーを生み出していくとする。

 「HIDA BARREL」プロジェクトおよびブランドのロゴデザインは、東京オリンピック2020大会公式エンブレムデザイナーで飛騨高山蒸溜所のロゴデザインも手掛ける野老朝雄氏が手掛けた。また、HIDA BARRELの公式HPでは、工場での製造風景を撮影した動画を公開している。

HIDA BARREL製品概要は次の通り。
使用木材:国産ナラ材、アメリカンオーク材 容量:220L
予定販売価格:20万円程度(国産材は+5万円程度を想定)
月産数:15丁 納期:最大45日程度 年間生産予定数:180丁

問い合わせは、以下のHIDA BARREL公式HPより。