KOMA Komashop青山支店オープン フラッグシップモデル「cocoda chair 2020」など多彩な自社製品をPR

KOMA(東京都武蔵村山市、松岡茂樹代表)は2023年8月4日(金)、直営ショップ「Komashop青山支店」(東京都港区北青山2-11‐16)をオープン、それに先駆けた3日(木)にレセプションを開催した。

同社の直営店は、「KOMAshop杉並本店」(東京都杉並区上荻1-24-10 1F)に続いて2店舗目、都心部には初の出店となる。代表の松岡氏が以前より「日本のモノが動き、人が集まる場所」である青山エリアへの出店を構想していたことから、今回のオープンに至った。

新たに開設した青山支店は同社初の支店。ショップ&ショールームの形態とし、延べ面積が22.5坪で、1階~4階に屋上を加えた5フロアで構成されている(通常営業は1~4階)。

店舗内部の壁面には、松岡氏のスケッチの数々も展示するなど、構想段階からのイメージなども知ることが可能な店内となっている。

杉並本店と、新たにオープンした青山支店では「家具を探しているユーザーの数」に大きな差があるといい、家具を探していなくても日常的に「何か」を探しているユーザーが、青山には多く訪れるようだ。また、インバウンド客なども同エリアには多く訪れることも、杉並本店とは異なる要素の一つだ。

1階には在籍スタッフのプロフィールや、同社の主な製品を展示する。

2階はソファー製品やTVボードなどのリビング系のアイテムを配置。

3階はオーダー家具として壁面収納をメインとし、書斎をテーマとした展示。法人向けなどとして、チェアのみならずさまざまな家具を取り扱っていることもPRする。小物雑貨などは、同社の社員が制作したアイテムなどもある。

4階は、「cocoda chair 2020」を中心としたダイニング系の展示。同社には多くの職人が在籍するが、「cocoda chair 2020」は最終仕上げなどに関して、代表の松岡氏しか手掛けることが不可能な、高い技術を必要とする製品だ。

同社の製品では、一般向けではダイニングセットにも人気が集まっているが、多くのデザイン賞を受賞し、認知度も高いチェア単体を買い求めるユーザーがやはり多いようで、もともと部屋に置いていたテーブルに、新しくチェアを組み合わせるために単体で購入したいといったケースなどがあるようだ。

受注生産で納期は約5か月だったところが、最近はロット生産も可能となり、期間も短縮しつつある。個々の職人の技術を向上させ、さまざまな工程を受け持つことができるメンバーが徐々に増えていることが、生産性の向上と納期短縮につながっているという。

同社はこの8月より香港にディストリビューターをもち、海外への展開を開始。ブランド認知の拡大を図っている。同社が手掛ける様々な製品が海外でのデザイン賞を受賞していることで、国外からの製品見学依頼が多く集まっている。

(佐藤敬広)