リッツウェル(福岡市博多区、宮本晋作代表)が、今年4月にSalone del Mobile.Milano 2023で発表した「MERCURY LOUNGE CHAIR(マーキュリー)」が、イタリアのデザイン賞「archiproducts DESIGN AWARDS 2023 」を受賞した。世界中より寄せられた750点以上の製品の中から、オリジナリティ、革新性、実験性などを評価され、Furniture部門での受賞となった。
「archiproducts DESIGN AWARDS」は、イタリアEDILPORTALE社が運営するデザインポータルサイト”arhipuroducts”にて年に一度開催されるデザイン賞。受賞作品は、建築・デザイン界の著名人で構成された審査員団によって審査・選定されている。
2023年7月に発売の「MERCURY LOUNGE CHAIR」は、リッツウェル代表の宮本氏がデザインを手掛けた。壁から伸びる庇のような背の形状を細径のステンレス脚で支える後姿が、モダンな回廊建築を思わせるラウンジチェアだ。傾斜した背板と後脚の間に生まれる空間がデザインに心地よい余白を生み出し、軽快さの中に仄かな色気を漂わせている。
一直線に組まれた前脚、側貫、後脚、肘をほんの少し内側に傾かせることで、後ろ脚と背板の接合を可能にし、この絶妙なバランスがユニークなフォルムを更に立体的な印象に仕上げている。肘部はカンティレバーのスッキリとしたデザイン。 フラットバーの縦使いによる高い強度と、カンティレバーならではの心地よいテンション、ハリのある厚革に薄いクッションを仕込んだ肘置きの程よい弾力が、肘と体をしっかりと支える。