フォー・ディー・コーポレーション インテリアスタイル診断ツール「スタイルナビ」をリリース 画像生成AI活用で個々のユーザーに合うインテリア空間提案

インテリアコーディネートショップ「STYLICS(スタイリクス)」を運営するフォー・ディー・コーポレーション(東京都新宿区、小幡毅代表)は、ユーザーのインテリアの好みを的確に捉えるツールとして、「STYLE NAVI(スタイルナビ)」を、2024年2月末に一般向けに公開した。

「STYLE NAVI(スタイルナビ)」は、自分の好みの雰囲気の部屋を作るのに、どのようなインテリアスタイルで作ればよいかをアドバイスするツールとして開発。昨年夏に、リフォーム店などのプロ向けに、壁面や床材などのコーディネートが可能な多機能バージョンが発表されたが、今回一般ユーザー向けとして、家具・インテリアにコンテンツを絞ったバージョンを新たに開発した。

好みの部屋のスタイルを選択していく。空間イメージは画像生成AIを多数活用

「スタイルナビ」ではまず、氏名とアドレスを入力後、部屋のトーン3種類(ダークトーン、ミドルトーン、ライトトーン)から、自らの好みに合うもの1つを選択する。次に、「作りたい部屋のテイスト」について、4種類(例えば、ダークトーンを選んだユーザーは「ナチュラル」「ナチュラルモダン」「モダン」「クラシック」)の中から、好みに合うものを選択する。このときのポイントとして、個別のアイテムの好き嫌いではなく、全体感で選ぶことをユーザーにも喚起している。このような選択の過程を経て、それぞれのユーザーの好みの空間スタイル結果が表示されるというものだ。

「スタイルナビ」の選択過程で提示される室内インテリアの画像は、画像生成AIによるものが多数含まれる。実例写真やモデルルームの撮影では表現が難しかったそれぞれの空間スタイルの特徴について、画像生成AIであれば高い精度で表すことができ、ユーザーが画像を見た際に、各々の判断を早く明確に行うことができる。スタイルごとに、数種類の生成AI画像を用いているが、この画像の作成はコンピューターグラフィックス(CG)で製作することと比較して、費用を約10分の1以下に抑えることができているという。

ユーザーの選択をもとに空間スタイルの診断結果を提示し、コーディネート、家具選定に活用する

同社ではこの「スタイルナビ」サービスについて、これまで手掛けてきた約2万例以上の実績から、ユーザーの好みのスタイルを分析し、比較的多くのユーザーが好む約50のスタイルとトーンを抽出することで、昨今の日本で見られるインテリアのスタイルをほぼ網羅した。

フォー・ディー・コーポレーションの小幡毅代表は「お客様にとって、理想の空間スタイルを言語化するということは難しく、それをさらにきちんと具現化することも、難しいものです。このツールを使用していただくことで、お客様がどのようなインテリアスタイルがお好みであるか、個々できちんと把握していただくことができます」と語る。ユーザーの視点を意識したサービス展開によって同社のリピーターは多く、メーカー側からの問い合わせも年々増加傾向にあるようだ。