タカショー 品川ショールームをオープン 非住宅分野特化でコントラクト提案を強化

タカショー(和歌山県海南市、高岡伸夫社長)が2024年7月18日(木)に、タカショー品川ショールーム(東京都港区港南2‐16‐4品川グランドセントラルタワー2階)をオープンした。

同社は関東エリアにおいて、埼玉県戸田市に「首都圏ショールーム」を構えているが、新たに東京都内にショールームを開設。「品川ショールーム」は非住宅分野に特化したショールームとして、約100坪の空間で大きく6つの空間に分けて展示構成し、港区近隣に拠点を構える建築設計事務所、ディベロッパーなどへのアプローチを強化する。

ショールームを入ってすぐの位置に展開しているのが、ファサードアイテムのエリアだ。「エバーアートボード®」など、天井材としての活用方法などを提案する。

「エバーアートボード®」は屋外で使用可能な建材として好評で、発売開始以降長きにわたって人気を集めているアイテムだ。室内専用のものや不燃仕様のものなど、幅広いラインナップを誇る。「エバーアートボード®」シリーズ全体で約180色のカラーバリエーションを取り揃えている。

「エバーアートボード®」については什器を用いて、様々なバリエーションのものを一度に見ることができる展示提案も行っている。什器では156色のバリエーションを展開。好きなカラー、使いたいカラーをひとつひとつ確認することができる。

サンプル番号も示しているため、サンプルを持ち帰ることも可能だ。また、それぞれのカラーサンプルにはQRコードも設けており、それをスマートフォンやタブレットで読み込むことで、ARによりその場で再現し、色や高さを把握できる。

また、「エバーアートボード®」のユニットフェンスなども展示。「エバーアートボード Sウォール」は、令和5度和歌山県発明考案表彰の発明賞を受賞した製品で、災害などによりコンクリートブロック塀が倒壊する事故やブロック施工職人の減少および高齢化、また住宅のリフォーム需要が多くなっている背景を考慮して、従来のブロック施工より倒壊時の安全性や施工性が優れたアルミ材と発泡材を下地としている。

ショールームの東側窓面沿いには、門柱やエクステリアデザインパネルなどの製品を展示。注目は「フリーデザインフェンス」で、顧客が同社の専用WEBサイト経由で、材料やカラーを自由に選択できるというものだ。自らの希望に合わせたデザインで作り上げることができることから、顧客からも好評を得ているという。

タカショーならではの、「5番目の空間」提案である「5thROOM®(フィフスルーム)」。品川ショールームでも展示スペースを設けており、商談スペースとしても活用するようだ。

屋内外をつなぐ空間づくりは同社が得意としている分野だが、これに合わせる屋外用家具も自社製造しており、品川ショールームでもフィフスルームエリアの向かいに多くのアイテムを展示している。これまでも、ホテル・観光業界やレストラン関係者からの引き合いが多くあったが、新ショールームでも引き続き提案を強化する。

フィフスルームエリアの隣は、デッキ用の商材エリアとし、人工木の「エバーエコウッド」を軸とした展示を行う。一般的にエクステリアのデッキ提案の課題の一つとされているのが、引渡し前に汚れがついてしまい、クレームにつながるというもの。しかしタカショーでは、デッキ材の表面に特殊な樹脂加工を施しながら、天然木のような風合いを醸成している。

このほか、杉板目コンクリートを再現した「セラウォール」も同社の人気製品の一つ。SNSなどでも人気が高まっているという。永く使える高品質も訴求ポイントの一つだ。

グループ企業のGLD-LABが手掛ける3DCGサービス、DX提案も行う。タカショーグループで3Dパース、建築CG動画、VR動画などを製作し、付加価値の高い建築設計提案のサポートを図る。パース製作は一枚につき3万円からと、他社と比較してリーズナブルな価格で提供できることが強みだという。

このほか、LEDサインなども取り扱う。タカショーグループのタカショーデジテックによる屋外照明、LEDサインも新ショールームで展示することで、エクステリアには欠かせない照明類までもトータルに提案する。アクリルの加工から自社で一貫製造しており、コストをおさえながらデザイン性の高い製品を生み出している。

100Vの電圧を12Vの低電圧に変換させる「ローボルトライト」が、ガーデンライトでも注目を集めている。このローボルトライトの国内シェアの7割は、タカショーの製品で占めているという。

品川ショールームは、コントラクト向け提案として、建材製品を軸とした展示を行っていく。品川は同社がターゲットとしているゼネコンや建築設計事務所などが集約されているエリアであるとし、営業活動をさらに拡大して同ショールームで商談を活発に行っていく方針のようだ。ショールームの場を活かして顧客に商品を実際に体感してもらうことで、コントラクト分野の売上拡大につなげる。

 (佐藤敬広)

◇タカショー品川ショールーム 概要
所在地:東京都港区港南2-16-4品川グランドセントラルタワー2階
電話:03-6433-9108(ショールーム予約専用)
営業時間:10:00~17:00
定休日:祝日、GW、夏季休暇、冬期休暇