【ニュースリリース】カンディハウスとノーザンフォレストによる木製樽の新ブランド「北海道バレル」始動

北海道産材の魅力を世界に届ける新しい木製樽ブランド「株式会社北海道バレル」(本社:北海道旭川市)が、2025年3月10日に設立された。家具製造のカンディハウスと、北海道の森林資源に深く関与してきたノーザンフォレストが手を組み、旭川発の木製樽メーカーが誕生した。

この取り組みは、2023年に始動した「旭川樽プロジェクト」を母体とする。北海道の豊かな木材資源を活用し、トレーサビリティの確かな素材調達と精緻な木工技術を結集させて、単なる容器にとどまらない「物語を宿す樽」を生み出すという挑戦だ。家具製造で培われた技術が、洋酒樽という新たな分野へ転用され、北海道産木材の新しい出口として注目を集めている。

製品ラインナップは、初期段階として2.5リットルと30リットルの小型樽を展開し、今後は200リットル以上の大型樽にも対応していく予定だ。使用する木材は、ミズナラやサクラに加え、タモ、ニレ、セン、カバ、ハン、キハダ、イタヤ、シナ、クルミ、アカシアといった全12樹種を採用しており、そのほとんどが世界初の試みとされている(同社調べ)。既製樽のほか、産地や材質を指定した特注樽の製作にも対応するなど、自由度の高いオーダーメイドも可能だ。

この新会社の最大の強みは、素材の背景が明確な“物語性のある樽”を提供できる点にある。世界的に高級ウイスキーやクラフト蒸留酒の需要が高まる中、造り手にとっては単なる容器ではなく、商品の価値を高めるストーリーテリングツールとしても機能することが期待されている。

現在、北海道内には約70のワイナリーと18の蒸留所が存在し、今後もその数は増加傾向にあるという。北海道バレルはそのような地場産業との連携を強化するとともに、将来的には旭川地域での協力工場ネットワークを構築し、地域産業としての拡張も視野に入れている。

代表取締役会長には藤田哲也氏、社長には竹次修氏が就任。非常勤取締役には、デザインディレクターとして村田一樹氏が名を連ね、ブランディングや製品開発にも力を入れる構えだ。“森の恵み”を最大限に生かす「北海道バレル」は、北海道の自然資源と職人技術を融合させた新たな挑戦として、今後の動向が注目される。