【取材】発表会レポート:タカショー 「タカショーガーデン&エクステリアフェア2025」開催 ウェルビーイングとDXを軸に屋外空間の新提案を提示

タカショー(和歌山県海南市、高岡伸夫社長)は、2025年7月31日および8月1日の2日間、東京流通センターにて「第22回タカショー ガーデン&エクステリアフェア2025(TGEF2025)」を開催した。屋外空間を通じたウェルビーイングの向上と、業界のデジタルシフトを推進する展示内容で、全国の建築・造園・外構関係者の注目を集めた。

同フェアは約4500㎡の会場に、最新の門柱・フェンス・照明・屋外家具などを一堂に展示。今回の展示会の最大の特徴は、「ウェルビーイング(Well-Being)」と「デジタルソリューション(Digital Solution)」をキーワードに据え、屋外空間の価値を身体的・精神的な健康の視点から捉え直した点にあった。多彩なエクステリア資材・景観アイテムの展示に加え、プライベートガーデンから公共・商業施設までを想定した多様な空間提案が展開された。

「ウェルビーイング」のコーナーでは、アウトドアリビング、パーゴラ、屋外照明、植物演出などを組み合わせた“暮らしを育てる庭”の実例が並び、光と風、緑と人との調和を体感的に伝える構成が取られた。

屋外用ファニチャーやグランピング向け什器も多数展示され、「庭をもう一つの居室にする」という提案を裏付けた。また、公共空間やオフィスビルの屋上緑化など、都市環境におけるウェルビーイングの具現化も図られた。

一方で、「デジタルソリューション」のエリアでは、タカショーが開発する設計・営業支援システム「イメージパース作成システム」や「3Dプレゼンツール」、「EXALIVEオンライン設計支援サービス」などが紹介された。建築業界の慢性的な人手不足を背景に、効率的で提案力の高い業務プロセスをサポートするDX化のニーズに応えた展示となっており、多くの業者から注目を集めた。

加えて、特別展示として「5th Room」の提案にも焦点が当てられた。屋内に対する“第5の空間”としての庭の可能性を、音・光・植物・水といった要素を交えた演出で具体化。タカショーが掲げる“Garden Therapy”の思想が具現化されたゾーンで、来場者は感覚的に癒やしを感じながら、空間提案の可能性を探る場となった。

さらに、非住宅分野への展開強化も顕著であった。商業施設・集合住宅・病院・オフィス等に向けた“景観演出”のデモンストレーションとして、フェイクグリーン、LEDライティング、ウッド調ルーバーなどを組み合わせた展示が行われ、訪問者は都市部における緑化ニーズの高まりと、それに応える製品群を訴求した。

同フェアはリアル開催に加え、会期中にはオンラインダイジェスト配信も行われ、Zoomを通じた全6回のライブ配信が実施された。内容は30分構成で、毎回定員1,000名の事前申し込み制として実施した。
今回のTGEF2025では、その思想に基づく商品開発と市場提案を結び、自然との共生とテクノロジー活用という2軸の展開となった。今後の新たな庭空間を描き出す内容として、さらなる発展が期待される。

(佐藤敬広)