寝具用に開発されたファイングレードウールは、「天然のエアコン」と呼ばれ、「睡眠中の皮膚の状態や寝室環境に応じて体温への調節機能」を持つ天然繊維と言える。暑い時は汗の蒸発によるゆるやかな気化冷却で快適な寝装内温度に調整し、睡眠中の皮膚へのベトベト感を減らしさらっと涼しい状態を保つ。
ウールの持つ水蒸気を吸収・放出する力はコットンの2倍、ポリエステルの30倍もあり、サラッと快適な寝心地を感じさせる。ウールの吸湿機能がいかに優れているかを図(繊維便覧・繊維学会編・図1・258)は示している。
またウールは繊維の中に断熱性の高い空気を含むと同時に、ウール素材自体の熱伝導率が低いため外気温の影響を受けにくい。例えばウール製の住宅用断熱材を使用した家は、暑い夏でも室内温度の急上昇は抑えられ、寒い冬には室内を保温する。
ウールは毛糸やマフラーのような温かいポカポカ素材というイメージだけが強いが、現実的にはアパレル素材や住宅建材素材だけでなく、夏の寝具用新素材としても再認識されつつあると、ファイングレードウールクラブでは業界や消費者に説明している。




