gallery stoopとgallery topso(東京都江東区)は、2026年5月16日から7月5日まで、清澄白河のgallery topsoで「ガラスの家具展」を開いている。企画・編集・会場構成はgallery stoopが手がけ、協力に辻雅彦氏を迎えた。6月5日にはレセプションも開く。
同展は、20世紀初頭のモダニズム以降、ガラスが家具デザインの中でどのように位置付けを変えてきたかを振り返る内容だ。天板や装飾など補助的な素材だったガラスが、フロートガラス製法やUV接着技術の進展によって、構造そのものを担う素材へと移行した過程をたどる。FontanaArteによる近代ガラスデザインの原点、FIAM Italiaによる曲げ強化ガラス家具の量産化、倉俣史朗氏による詩的なガラス表現、さらにGlas Italiaによる現代的な展開までを射程に収め、ガラス家具の変遷を考察する。
展示では、「Ghost Armchair」「Glass Table」「Teso Glass Table」「Prism Glass Wardrobe」など、各時代を象徴する作品を紹介する。ガラスが装飾から構造へ、さらに物質から現象へと変化してきた流れを、実物を通じて見せる構成とした。topsoは1930年代から1980年代のデザインプロダクトを中心に扱うショールームで、系列店stoopのヴィンテージ作品も交えながら、当時の背景を伝える企画展を継続している。今回もその延長線上で、素材史と家具史を横断する展示となっている。

また、陶作家・林志保氏の個展「Blending Forms(とけあうかたち)」も2026年6月6日から7月5日まで開く。会場は清澄白河のgallery stoop。6月5日にはプレスプレビューとレセプションも予定している。
林氏はこれまで、自然石の凹凸を粘土に写し取る「トレース」の手法を応用した制作を行ってきたが、今回はそうした触覚的な記憶を踏まえ、手捻りによって形を立ち上げる現在の造形へと焦点を当てる。作品は、自然と人間の営み、そして崩壊から再生へ向かう命の循環に向けた眼差しを基底に持ち、土の可塑性と向き合いながら生まれる生命体のような存在感を帯びるという。
会場となるstoopは、ヴィンテージ家具や生活の痕跡を内包する空間であり、異なる時代の思想や造形が交差する場でもある。展示では、作品のフォルムに応答するように家具を設え、陶作品と家具が互いに響き合う構成とする。素材や時代の境界を越えて立ち上がる「生の気配」を見せる試みとして打ち出す。会期中は、系列店topsoで開催する「ガラスの家具展」との回遊も促す。


