
マレーシアで開催されたEFE2023。本号からは出展社の中から目メーカーをピックアップして紹介する。
【MARCOCO】
MARCOCO社は、マレーシアのペナン州の家具メーカーで、1980年の創業以来、家庭用およびオフィス用家具の専門メーカーとして多くの製品を生み出している。


同社は、革新的なコンセプトデザイン製品を提供し「世界をリードする家具メーカーおよび卸売業者になる」というビジョンを掲げており、住み心地の良いスタイルと耐久性のある高品質の製品を数多く取り揃えていることをアピール。その製品はマレーシア国外ではアジア、中東、アフリカ、太平洋諸島、南アメリカ、インド洋など、40か国以上に輸出している。
展示ブースは、会場通路側面上部にチェアを数種類配置。それらの扱いは完全にディスプレイ用としてのものであり、ショールームの空間を意識した配置となっていた。同社のブースは壁で四方を囲って出入口を1か所に絞っており、出入り口から内部に入らないとその詳細は分からない構造。


ブース内には、「アネシー」シリーズ、「ネイビー」シリーズのTVボードなどを展示。また、モダンダイニングのセットでは、天板の側面下部を棚状にした製品も展示し、多様な用途に対応できる点を訴求した。

【MOCOF】
本紙は前述のMARCOCO社、Datuk Dato’ Cha Hoo Peng取締役の紹介で、同氏の子息が運営に携わるMOCOF社の基幹ショールーム(Pavilion Kuala Lumpur内)も取材した。

MOCOF社はクアラルンプールに本拠を構えるメーカーで、主に収納家具を開発しており、マレーシアのマーフィー ベッド(壁収納型ベッド)とデスクメーカーとしてもよく知られている。現在はその製品範囲をカスタムメイドのキッチンキャビネット、ワードローブ、カスタムメイドのベッドシーツにまで拡大している。




写真は同社のEric Cha氏
同社の主要ブランドが「SPAZE」で、収納式のベッド、ソファベッドなど多種多様な製品を展開。代表的なアイテムとして、「MURANOウォールベッド」のシリーズがある。これは、通常は壁面やソファ、デスク、棚を備えており、就寝時には展開してベッドになるというアイテムで、縦開き式のものだ。従来のマーフィーベッドよりも機能やスタイルをより強化したもので、ヨーロッパの最新技術を導入している点を訴求。圧縮空気機構およびソフトオープニング、ソフトクロージングシステムで持ち上げも容易に可能である。




「MURANO」シリーズの横開き式タイプが「Gioco」ウォールベッドだ。こちらはシングルサイズとクイーンサイズの2種をラインナップ。同社の展示では横開きのスライドドアの内側に同製品が収納されており、壁面にはテレビが備わるような見せ方となっていた。




また、同社はシステムキッチンも展開。一般的に天井部分等に置かれる換気扇を、ヒーター中央部分に置いてハイパワーで換気することで、天井部分のスペースの省略化を図ることが可能。


このほか、ウォールベッドのメカニズムをソファに生かした「ORZO」ソファベッドも好評とのことだ。通常はソファとして使用できる同製品は、クッションを取り外さずに背もたれを回転させるだけでベッドに転換できるというもの。


限られた空間の中で、最新の技術を生かしてさまざまな用途に使用可能なアイテムを数多く展示した同社の製品は、マレーシア国内のみならず海外からも注目を集めているという。


同社のEric Cha取締役は「当社の製品はコンパクトに収納し、そして展開ができるため、小さな空間においてはよりその特徴を発揮できる。日本の住まいにも向いているのではないかと思う」と、日本市場への展開に期待を寄せた。
マレーシアEFE 公式サイト:http://www.efe.my/
MARCOCO社 企業WEBサイト:https://www.marcoco.com.my/
MOCOF社 企業WEBサイト:https://www.mocof.com.my/