マレーシアで行われる国際的な家具の展示会、エキスポート・ファニチャー・エキシビション2023(以下、EFE)が3月7日(火)から10日(金)にかけて、クアラルンプールコンベションセンター(KLCC)で開催された。主催はEFE Expo Sdn Bhd。
EFEの開催は、2019年の第15回開催を最後に、コロナ禍により3年間開催を休止していたが、ようやく第16回の開催を迎えた。今回の展示会は、ベッドルーム、リビングエリア、キッチン、オフィス、アウトドアリビング、家具の部品やアクセサリーを含むホテルのラウンジなどへの現代的なデザインの製品が特徴。推定約2980万リンギットの経済効果をもたらすと予想されており、GDPの向上や雇用創出など、マレーシア全体の経済成長の促進が期待されている。約4万5000㎡の面積に約400社が出展し、マレーシアの主要ブランドや中国、台湾などからの出展をみた。
1986年以降、マレーシアの家具産業は急速に拡大してきたが、近年は生産性の伸びの停滞、産業の成長鈍化、中国やベトナムに代表される海外諸国との競争の激化によって、成長の基盤が頭打ちとなってきた。マレーシア政府としても、「メイド・イン・マレーシア」ブランドを商品化するなど、国内の木材と木材製品市場の発展に向け、特に高付加価値製品について、国際市場向けに影響力のあるブランドの商業化を推進している。これは国家農産物政策2030(DAKN2030)によるもので、重点項目に木材も指定されている。2025年の下流木材製品の輸出額は約190億リンギットを想定しており、これは国の総木材製品輸出の約68%を占める予想だという。国産家具の輸出強化をさらに拡大すべく、民間企業の積極的な参加を奨励している。
EFE 公式WEBサイト:http://www.efe.my/