コイズミファニテック 学習机新製品発表会を開催 プレキッズ事業展開を拡充、7月の国際ベビー&キッズEXPOに出展 -KOIZUMI FURNITECH-

コイズミファニテック(大阪市中央区、若林俊宏社長)は6月28日、新作の学習机新製品発表会を小泉産業本社ビルで開催。同会場4階にて若林社長より業績の説明や今後の事業方針、並びに事業本部商品企画部部長の池原慶介氏より学習机の新作発表が行われた。

発表する若林俊宏社長

今年度は若林氏による記者会見が開かれ、冒頭、「約4年ぶりに本社で発表会を開催することができた。皆さんご存じの通り、2017年、18年と当社は大きな赤字を出したが、19年から原点に戻り、学習机に絞り込み、肥大化していた経営体質の改善に取り組むことになった。前社長の矢本が指揮をとり、抜本的に改革に取り組んできた」とし、「1年で黒字化にするべく、人員削減や物流改革に取り組むことにより、コロナ禍で他のグループ子会社が苦戦する中で、3年間の矢本体制のもとで債務超過も解消した。そして昨年、私にバトンが渡された。今年で小泉産業は創業80周年を迎えるが、私はその半分の40年を小泉産業の家具畑一筋で過ごしてきた。ずっと家具に携わってきて、昨年社長1年目だったが、昨年はコロナ禍による巣ごもり需要が一巡したのに加え、円安の影響で売上・利益がダウンしたが、業務改革に継続して取り組んだ結果、なんとか利益を出すことができた」と、社長就任の報告も合わせて挨拶および直近の業績について説明した。若林社長はコイズミブランドの価値向上のため、学習机以外の新規顧客開拓に向けた新事業のプレキッズ事業について語った上で、今年は様々な手を打ちながら攻めに転じていきたいとの抱負を語った。

同社は発売開始から57年目を迎える学習家具事業の基盤強化に加え、新たにプレキッズ事業となる「KOIZUMI PRE KIDS Room Hagu(はぐ)」の展開を拡充。

新たに未就学児・乳幼児(0歳~6歳児)を「体育・知育・心育+食育」の視点で応援し、「触れる」「遊ぶ」「感じる」を事業コンセプトとして展開する。そして7月19日(水)~21日(金)に東京ビッグサイトにて開催される国際ベビー&キッズEXPOにも出展を予定している。

プレキッズ事業においては、脱プラスチック・循環型素材の積極的活用や、ゴミを出さない配送などSDGs活動への本格的な取り組みを基軸として、全ての製品を日本国産の地産にこだわって安全や安心を訴求。子どもたちとの新たなコミュニケーション機会の創出、接点の増大および、購入時からアフターサービス・廃棄までの使用価値、体験価値の向上に取り組むとし、オフィスや園舎といったさまざまな施設や、店舗ユース向けの商品群も拡大を予定する。

「minimal(ミニマル)」シリーズ

学習机の新作発表会では、「minimal(ミニマル)」シリーズと「Reshel(リシェル)」シリーズを主に発表。

「Reshel(リシェル)」シリーズ

この2シリーズはステップアップデスクMというカテゴリに位置づけられ、デスク本体とラックのシンプルな組み合わせ。

「NOUVEAU(ヌーボー)」

物価高に伴い、購買力に伸び悩む状況に対応すべく、購入しやすい価格レンジの製品を用意したほか、買い替え・女性向けのチェアとして「NOUVEAU(ヌーボー)」も発表した。

「NESTIS(ネスティス)」

また、書斎向け、在宅ワーク向けの需要をターゲットにした新製品として、「NESTIS(ネスティス)」と「WaLLBE(ウォルビー)」も発表された。「ネスティス」はメラミン素材の天板かホワイトオークの突板天板を選ぶことができるが、メラミン素材を選んだ場合、1cm単位で幅90~220、奥行50~60のサイズオーダーが可能。

「WaLLBE(ウォルビー)」

「ウォルビー」は壁面に向かって設置を想定したデスクで、アイアンと木を組み合わせたスタイリッシュなデザイン。デスクの他、シェルフ、キャビネット、ハンガーなどの各ユニットを自由に組み合わせることができる。

このほか、眠りのソリューションを提供するスリープテック事業においては「睡眠の質をテクノロジーで改善する」をテーマとして設定。環境配慮の視点から開発されたシルキーファイバーマットレスや国産のポケットコイルマットレスなどが展示された。

(長澤貴之)