AKASE マスターウォール銀座本店を増床 銀座BINO3階でオーク材アイテムや照明・ラグなどトータルコーディネート提案を拡充

 AKASE(岡山県里庄町、藤井幸治社長)は2023年9月30日、同社が展開する「マスターウォール銀座店」を増床オープンした。

 BINO銀座の3階に、約45坪の新たな店舗エリアを開設。従来から運営しているBINO銀座の6階フロアは、WALNUT KAGUフロアとして、マスターグレードのウォールナットを中心とした、 オーセンティックなマスターウォールの世界観を 展開するほか、銀座清月堂ビルB2Fフロアでは「ITALIAN LUXURY & BED」をテーマに、マスターウォールが提案するベッドを中心とした寝室アイテムと、マスターウォールがセレクトする老舗イタリアンブランド「GERVASONI」、日本とイタリアの美意識やライフスタイルを融合したAKASEの新ブランド「CONTATTO(コンタット)」の家具を展開する。増床により、3つのフロアを合わせた店舗面積は約170坪となった。

 オープン前日の29日にはレセプションが開催され、法人関係者やコーディネーターなどが来場した。新設したBINO3階のフロアでは、オーク材を中心としたアイテムの展示を行う。これまでウォールナット材を中心としたアイテム・ブランド展開を図ってきた同社だが、昨今はオークによるアイテムを求める声も多くなってきたといい、今回の増床によってそのニーズに応えた展示ラインナップをより充実させるようだ。

 また、デザイナーの小林幹也氏が手掛けている「YU」シリーズや、近藤 俊介氏デザインの「Blueprint(ブループリント)」などのシリーズも新フロアでは展開。曲線的なデザインが多いこれらのシリーズアイテムと、オークとの相性の良さについても展示で訴求し、 世界観を表現する。

 新設フロアのこのほかの特徴としては、照明・ラグ・ファブリックのセレクトも展開している点が挙げられる。ラグなどの展示はこれまでもポップアップ的に行っていたことはあったが、増床を機に店舗の面積にも余裕が生まれたため、インテリアのトータルコーディネートを幅広く提案できるようになったという。

 手織り絨毯は輸入アイテムに加え、ラグはオリジナルアイテムも取り揃えるほか、オリエンタルカーペット(山形県山辺町)の山形緞通ブランドの製品も取り扱っている。ソファと合わせてのコーディネートの相性も良いため、コーディネーターなどの選択肢の一つとしてラグにも注目が集まっているようだ。またこれに加え、増床したフロアに新設したライブオフィスでは、オフィスでの時間も暮らしの一部と捉え、独自のワークスタイルを提案する予定だ。

 なお、10月末までは「GOTLAND DESIGN(ゴットランドデザイン)」や家電の「BALMUDA(バルミューダ)」などの各種ポップアップストアも展開する予定だ。「バルミューダ」はオークアイテムとの相性も良いようで、新設のフロアでもマスターウォールのアイテムとあわせた空間提案がなされていた。

 同社はパートナーショップとなる”エディションストア”や直営店の拡大を全国で進めており、10月の中旬には京都タカシマヤ内にも新たに販売スペースが設けられるほか、「マスターウォール 京都」は来年1月に新たに1階フロアを増床する。今後は福岡、静岡、札幌への出店も計画している。

(佐藤敬広)