メガソフト マイホームデザイナーシリーズ、施主への3D提案に活躍

メガソフト社(大阪府大阪市北区 井町良明社長)のマイホームデザイナーシリーズは、1996年の発売以来、家具インテリア業界でますます重要性を高めている。

みねぎしくみ氏

みねぎしくみ氏は、住宅リノベーションを中心に活動するインテリアデザイナーで、3Dマイホームデザイナーがなければ仕事にならないという。大手ハウスメーカーに勤務した後、令和元年に今の仕事を立ち上げた。前職でも住宅リノベーションの空間設計を担当していたが、家具・インテリアも含めた空間提案は会社の方針により断念せざるを得なかったという。引き渡しの段階で、「家具と合わない空間になってしまったが、これでいいのだろうか」と疑問に思うことが増え、細やかな空間提案を実現するために独立を決断したという。「インテリアから先に空間を考えるのが私の方針です。一般的なアプローチと逆だと思っています。しかしそのため、ちぐはぐになることはありません」とみねぎし氏。

リノベーションを希望する顧客の場合、どのような趣向の空間を希望するか、十分に時間をかけてアンケートとヒアリングを行う。その後、顧客の意向を汲んでプラン図を設計する。間取り、壁紙、床材、カーテン、そして家具との調和を考える。慎重に選定を繰り返すため、設計期間は2週間から最大1か月近くに及ぶという。課題もあった。あらゆるアイテムを組み合わせるため、普通の図面やプレゼンボードでは顧客に空間イメージが伝わりにくい点だ。同氏は、この点はメガソフト社の3D提案ソフトであるマイホームデザイナープロを活用することで乗り越えているという。

初期段階の打ち合わせだけでなく、物件が進行しても同ソフトは活躍する。例えば、顧客と改修前の現場で打ち合わせをする際、自分の現在使っている部屋がどのような空間イメージになるのか、同ソフトを活用すればその場で見せることができる。部屋を拡張する、キッチンの間取りを変えるといったリクエストにもその場で対応できる。顧客とメーカーのショールームで打ち合わせする際にも、例えば当初検討していたものと別の壁紙に顧客が興味を示した場合、ソフトには多くの建材が入っているため、当該製品を適用させるシミュレーションも可能だ。同氏は、「物件完成後にイメージと違うといったクレームは一切ありません」とソフトに全幅の信頼を寄せている。

八木通徳氏

同ソフトの活用は、アパート・マンション管理事業でも役に立つという。アレップス(東京都千代田区 新田泉社長)の八木通徳技術部長は、5年前に同社に入社して以来、メガソフト社の3Dアーキデザイナーの社内定着に尽力している。同氏は八木店舗設計デザイン事務所の代表でもあり、一般社団法人インテリアスタイリング協会(東京都渋谷区 鬼澤孝史会長)の理事も兼務するなど、インテリアの造詣も深い。これまでの業務経験で、同ソフトの持つポテンシャルを高く評価しており、同氏によれば、賃貸オーナーへのリフォーム・リノベーション提案の質向上や、積算の効率化にもつながるとしている。「3Dアーキデザイナーを使えば、わずか10分で賃貸オーナー様への提案書が完成します。弊社担当者も物件についてより把握でき、オーナー様にもわかりやすく効果的な提案ができるようになりました」と語る。

賃貸物件の多くは原状回復だが、アクセントクロスを使うなどのアップセル提案もできるようになった。リノベーション・リフォームといった受注金額が大きい案件では特に真価を発揮する。この5年で受注率も上がり、オーナーのリノベーション案件のリピートも目に見えて増えたという。
家具・インテリアは建物のあるところに必ず付帯する。近年では施主に物件完成後のイメージを明確な形で伝えられるかどうかが、成約率や成約単価に大きく影響を与えている。家具店での導入も進み、同社ソフトの存在感は業界でますます大きくなっていきそうだ。