エコール羊毛100%住宅用断熱材 羊毛企業と建築家のコラボ商品

1953年創業の羊毛専門企業・長尾商事(本社:名古屋)は、ニュージーランド在住の環境住宅専門家・小林純一と2001年に羊毛100%住宅用断熱材を日本で初めて開発、人と健康、そして環境に優しい建材を展開している。小林純一は現代でも次の事を力説している。

羊毛素材は自然の力で健康的な室内環境を作り、住む人の健康を促進する。ドイツ羊毛研究所では、羊毛は汚染物質や臭いを分解できることが実証されており、そうした羊毛100%でエコールを作っている。

この優れた能力の秘密は、羊毛を構成する基本的なタンパク質の構成要素であるケラチンだ。
それはホルムアルデヒドなどの汚染物質を吸収し、化学反応によりファイバー内で中和し、無害な空気を吐き出す。間仕切り壁や天井は、その羊毛が室内の空気環境に良い影響を与える。

羊毛には吸湿効果があり、空気の湿度が羊毛の湿度よりも高い場合に水分/湿気を吸収する。室内の空気が乾燥しすぎると、再び水分/湿気を放出する。羊毛は、ジトジトになることなく、断熱性も失うことなく、自重の最大33%の水分/湿気を吸収する。また、建築構造に損傷を与えることなく、空気層を含む弾力性を保つ。

その理由は、タンパク質繊維のユニークな耐水性、つまり疎水性である。それは結露の多い設置環境などで非常に有利な特性を見せる。たんぱく質繊維のもう一つの自然な利点は、カビの繁殖源にならず、羊毛は自然の力でカビから保護されシックハウス軽減に役立つ。

エコール羊毛断熱材の目標は、持続可能な原料である羊毛の天然特性を訴え、そのプラスの効果を実証することであった。そして羊毛100%の断熱材は、環境に配慮し、そこに住む人々や次世代の子供たちへ受け継がれていく。エコール羊毛断熱材だけが、多くの役割を果たし、永久に弾力性/回復性があり、人々と生き生きと生活する素材であり続けるであろう。そして羊毛の最後は土となって地球に戻る素材であることを忘れてはならない、としている。