LIVING&DESIGN2024春開催 住まいと暮らしの新時代に向けた提案を各社が展開

トータルインテリアの国際見本市「LIVING&DESIGN2024春」が、2024年2月6日(火)から8日(木)にかけて東京ビッグサイト西展示棟で開催された。主催はビジネスガイド社(東京都台東区、芳賀信享社長)で、プロダクトデザイナーの喜多俊之氏が総合プロデュースした。今回も喜多氏のプロジェクトである「リノベッタ」を中心に、「木材を使った家具コンペ」の受賞作品などの展示、インテリア、素材、内装などに携わる約30の企業・団体が出展した。

開催初日には、東京インターナショナル・ギフト・ショー2024春など各見本市の合同開会式が行われ、来賓を代表して経済産業省商務・サービスグループクールジャパン政策課の吉岡勇治企画官の祝辞ののち、出展社を代表して生活の木社長の重永忠氏と、リビング&デザイン総合プロデューサーの喜多俊之氏が順に挨拶。喜多氏は、「トータルインテリア産業の活性化が始まった今、今年も、内外の企業から新しい製品や情報が会場に勢揃いする。新しいデザインとの出会い、交流の場として、LIVING & DESIGNは、これからの産業経済や生活文化に大きく貢献できるものと考えている。会期中には、世界の第一線で活躍する建築家、デザイナーが登場する特別講演を行う。また、会場内において、特別企画『木材を使った家具のデザインコンペ』の受賞作品の展示も行う。今年も多くの素晴らしい国際的な作品が寄せられた。ぜひご覧いただきたい」と話した。

リビング&デザイン2024春の中心となる展示は、喜多俊之氏が手掛けた「リノベッタプロジェクト」だ。今回はタムラ設計、ウッドスタイル、桜製作所、サンコロナ小田、AKITA COLLECTION、STIL LIFEが展示協力。

昨年4月にイタリア・ミラノで開催された“ミラノデザインウィーク”フォーリサローネにおいて発表された、サンコロナ小田の製品Flexcarbon® chair「CALLU」が披露された。炭素繊維複合材料(Flexcarbon®)を使用した同製品は、軽量かつ強度も担保し、スタッキングも可能なアイテムだ。

また、桜製作所が製造を手掛けた喜多氏デザインのソファも、ファブリックの赤と青のコントラストが印象的で、ブース内でもひときわ存在感を放っていた。


「木材を使った家具のデザインコンペ」受賞作品も展示されたほか、諸富家具振興協同組合(佐賀県)や、ホームファッション商品の企画・製造・販売を手掛けるカズマ(福井県)が出展。

カズマはインテリアファブリック「ライト&シャドー」をテーマに、自然光を生かしたファブリック提案を行った。

三菱ケミカルは、植物由来のウレタン原料「ベネビオール」を用いた皮革の提案。

ヒューマンヤードは屋外家具ブランド「Talenti」のアウトドアリビング用ソファを展示するなど、独自性を打ち出した製品提案を各社が訴求する姿が見てとれた。