ベイクルーズ アクメファニチャーで初のキッズファニチャー「ADEL(アデル)」シリーズをリリース ユーザーのニーズに応えたロングライフアイテム

ベイクルーズ (東京都渋谷区)が展開するACME Furniture(アクメファニチャー)が、初のキッズファニチャー「ADEL (アデル)」シリーズをリリースした。

ベイクルーズが展開するジャーナルスタンダードファニチャーおよびアクメファニチャーの店舗への来客層は、主に20代~30代の若年層が多いといい、今回の「アデル」シリーズも、来店客からの要望に応えての開発となった。小さな子ども連れの来店客が多いが、これまで同社にはそのような子ども向けに提案できる家具の商品がなかった。安全性などがより求められる子ども用家具は、開発へのハードルが高かったからだ。そこで同社は、ベトナムで子ども用家具を専門に製造しているサプライヤーと手を結ぶことでこの課題を解決。新シリーズの開発を進めることとなった。

ベイクルーズで家具開発担当を務める田中健一郎氏は「私にも子どもがいるのですが、自身が子ども用家具を探しているなかで、ヴィンテージデザインやクラシックデザインでの子ども用家具というものが見当たりませんでした。ナチュラルなモダンなデザインの子ども用家具は市場に多いこともあって、市場にないクラシックな子ども用家具を開発したいと考えました」と話す。実際にアメリカを訪れた際に購入し、その後自宅で使用していたヴィンテージの子ども用家具からインスピレーションを得て、強度を担保しながらオリジナル商品として開発したのが、今回の「アデル」シリーズだ。

開発にあたっては、「ありそうでない」デザインにこだわった。マテリアルには木目が美しく耐久性に優れているホワイトオークを使い、子どもがつけた傷や落書きも「味」となるよう、ナチュラルカラーを採用。当初はアッシュ材で試作したが、「綺麗」な印象に仕上がりすぎてしまうことから、荒々しさが表現できるホワイトオークに切り替えたという。強度面でも、オフィスやレストラン、公共施設・商業施設などの家具に必要とされる”区分4”の強度と耐久性の検査をクリアしており、耐久性に優れ、環境に配慮したF☆☆☆☆(Fフォースター)の素材を使用。製品強度と安全性にもこだわった。

田中氏は「子ども用家具というものは、どうしても一過性のものになってしまいお子さまが大きくなると捨ててしまうということが多いのが現状だと思います。しかし、お子さまが使わなくなってからでも、将来的に想い出として持っておくことができるロングライフをテーマとして、このシリーズを開発しています。椅子としての用途が終わっても、飾り棚として使えるようなもの、ペンキなどを塗って別の用途で使えるようなコンセプトです」と語った。

永く使うことができる、子ども用家具のロングライフアイテムとして、「アデル」シリーズへの期待は高まる。