ナガノインテリア工業 「NAGANO INTERIOR TOKYO AOYAMA」 東京・南青山2丁目にオープン 福岡・朝倉発の家具・インテリアブランドで、世代に沿った生活空間をシーンごとに提案

家具製造業を手がけるナガノインテリア工業(福岡県朝倉市、永野貴啓社長)が2024年3月15日に、「NAGANO INTERIOR TOKYO AOYAMA」(東京都港区 南青山2−7−6 青山SGKビル 1階)をオープンした。これまでの東京ショールーム店舗を移転リニューアルし、ショールーム機能をより強化した店舗としてリスタート。同店では一般ユーザーへの直販および、BtoBで法人向け顧客の案内を行う。

新店舗の売場面積は55坪で移転前と広さは変わらないが、展示商品数を厳選し空間にゆとりをもたせ、来店者がゆったりとインテリアを体感できる空間とした。新商品が発売された場合、同店にいちはやく導入し、ナガノインテリアの新たなアイテムをチェックできる場としても訴求を図る。

ナガノインテリア工業は30代からの年齢層をターゲットとして製品を開発しており、新築物件を購入し新たな家具を求めているユーザーや、家具を買い替えたいというユーザーが、移転前時代から多く訪れてきた。子育てを始めた年代から60代まで、様々な年齢層のニーズがある。

移転リニューアルに際して、内装については木目調のフローリングを施した。明るさの中に昨今のトレンドであるグレートーンを採り入れ、ユーザーが家具を置いた際、空間のイメージを持ちやすくできるように設計されている。また、生活のシーンごとに家具を配置し、価格差を表現していることも特徴だ。このことも、ユーザーが部屋のイメージを持ちやすくなる一つの要素となっている。

同店の川原田店長は「最近の若年層のお客様は、SNSなどで家の空間づくりについて調べるなど、自分が作りたい部屋のイメージを持っていらっしゃる方がとても多いです。当店は空間でシーンを分けているので、よりイメージをしていただきやすいと考えています」と話す。


上のシーンは主にレッドオーク材を用いたラインナップによる組み合わせで、新婚世帯などを想定したナチュラル・スタンダードな提案だ。小ぶりなサイズのアイテムを配置し、カジュアルかつナチュナルな空間を形作った。2人の時間や、来客を招いての時間、家族人数が増えて構成が変わったケースなどにも対応できる空間提案となっている。


店舗を入って正面に配置しているのが、家族の団らんをイメージしたシーンで、トレンドの円形ダイニングテーブルを中心にコーディネート。チャコールグレーのスタイリッシュなイメージを採り入れながら構成されている。

ナガノインテリアを象徴するような、ナチュラルモダンなシーン提案。写真のソファは背と座面の張地の色を、あえて別のカラーに変えており、遊び心やクッションのカラーによるアクセントの要素などを強調している。ペットを飼っている家庭にもおすすめのソファだ。ソファの張地はひっかき傷に強い生地を選定しており、ペットとともに過ごす上質な暮らしへのニーズにも対応している。


ゆったりと余裕のある過ごし方を体現した「アーバンモダン」の空間提案。ソファの張地はニット素材の生地のものを展示し、都会の空間を意識したコーディネートだ。クッションと合わせ、ウォールナットテーブルなどの組み合わせによって、引き締まりつつモダンで落ち着いた空間を演出している。


ブラックチェリー材を用いたシーンも展開しており、「好きなものに囲まれる、充実したリビング空間」を演出。ダイニングチェアにはレザー張りのものを選定し、チェリーの質感と合わせて「ヴィンテージ・モダン」の空間を作り出した。


変形のテーブルも人気を集めている。円形のテーブルでは、ベンチなどのアイテムを配置することは難しいが、変形テーブルではベンチとチェアをニーズに合わせて組み合わせることができるため、来客応対時にもフレキシブルに対応できることが人気の理由の一つのようだ。写真のテーブルはリビング・ダイニング兼用で、都心の生活スタイルを意識したデザイン。


シーン構成以外の特徴では、新たに雑貨や家電を店内に展示した。これまではカーテンやラグのみ提案していたが、雑貨や家電も扱うことで、より生活空間のスタイルを見えやすくした。新たにガラス製品を採り入れ、スタイリッシュな空間づくりをサポートする。木材と異素材との組み合わせにも注目だ。

カウンターの上には、空気清浄機なども並べている。

また、ペットの置物を要所に用いることで、より生活感を伝えられるよう工夫されている。

アート商品の販売も行っている。魅力的な空間を作り出すために、アート商品の存在も欠かせない。


同店には、ナガノインテリアで一番人気のLC034カウチソファも展示している。同社の各店舗でも売れ筋の商品だ。アームレスで、オプションアイテムが豊富であること、座面も広く大人数でも座れることなど、後々アイテムが増やしやすく、レイアウト変更もきく。硬すぎず柔らかすぎないクッション、そして後姿の木目なども人気の要素だ。


「私たちは特にコーディネート提案を得意としているので、家具のみならずラグやカーテン、アートなど、お客様のお部屋全体を見ながら提案できる点が強みであると考えています。お客様のお部屋やお好みに合わせて、家具の張地の選定や、お部屋のテイストを提案させていただくことも可能です。店舗にご来店いただけますと、張地の種類も全てご覧いただくことができます」と川原田店長は語る。インスタグラムなどSNS等でのPRも図っており、最新情報などは同アカウントから入手できる。

Instagramアカウント名:nagano_interior_tokyo_aoyama

この4月には、世界最高峰の家具見本市「ミラノサローネ」に出展するナガノインテリア工業。福岡・朝倉発の技術と製品、そして空間提案を体感できる「NAGANO INTERIOR TOKYO AOYAMA」のこれからに期待がかかる。

(佐藤敬広)

◇店舗概要
店舗名:NAGANO INTERIOR TOKYO AOYAMA
所在地:東京都港区南青山2−7−6 青山SGKビル1階
営業時間:11:00~19:00
定休日:火・水曜日
TEL:03-6721-1551 FAX:03-6434-5813
※店舗専用の駐車スペースは無し
なお、基本的に店舗の来店予約は不要だが、スタッフ付きでの案内、見積りを希望の場合は事前予約制となる。詳細は以下の同社WEBページより。