第62回ミラノサローネ国際家具見本市 約36万人が来場

Salone del Mobile.Milano 2024(第62回ミラノサローネ国際家具見本市)が、2024年4月16日(火)から21日(日)にかけて、イタリア・ロー市のフィエラミラノで開催された。毎日午前9 時30 分から午後 6 時30 分まで業界関係者に向けて開催、20日および21日には一般へも開放しての開催。来場者数は36万1417人(前年比17.1%増、業界関係者は26.8%増)で、全体の来場者数における海外からの来場者は54.3%を占めた。

業界関係者の来場上位15カ国では、トップが中国で13.9%、次いでドイツ(5.1%)、スペイン(5.0%)と続き、以下、ブラジル、フランス、アメリカ、ポーランド、ロシア、スイス、トルコ、インド、イギリス、韓国、日本、オーストリアとなった。また、アメリカ、インド、アラブ首長国連邦、イギリス、フランス、サウジアラビアから多数の代表団が参加した。

今回の第62回ミラノサローネは、サローネ国際家具見本市、ワークプレイス3.0、S.Project、エウロクチーナ / FTK(テクノロジー・フォー・ザ・キッチン)、サローネサテリテを合わせて、世界35カ国から1950(出展企業1350社とサローネサテリテのデザイナー600人)の出展者が集まった。出展企業1350社のうち、イタリア国外からは33%が占める。展示面積は174,457㎡。出展企業ブースの配置を刷新し、コンテンツや来場者ターゲットで関連する出展企業グループをまとめて均質化を図った。新たなレイアウトは、来場者の物理的、精神的なストレスを軽減し、明確なルートやバランスのとれた視認性、出展社の公平な認知度など、大きなメリットを達成することを目的とした。

今年で25回目を迎えるサローネサテリテ(Salone Satellite)には、35 歳以下の若手デザイナー600人が集結し、トークセッション、ラウンドテーブルやミラノ・トリエンナーレでの大規模な展覧会(4月28日まで一般公開)が催された。

また、第13回 サローネサテリテ・アワード 受賞者発表が4月17日に行われた。最優秀賞には、中国の「STUDIO OLOLOO」による「Deformation Under Pressure(圧力による変形)」照明が選出された。
ミラノサローネのマリア・ポッロ代表は「第62回ミラノサローネは、予想を上回る記録的な開催となりました。見本市の国際的なリーダーシップが再び認められたエコシステムの信頼のおかげで、私たちは例外的な結果を記録することができました。36万1417人の来場者数を記録し、世界でも唯一無二なイベントであり、市場の新しい地域との対話に不可欠な架け橋であることを再確認しました。イノベーションに開かれた大陸間都市は、競争によって、国内外経済の主要部門の競争力を加速させます。まさに意味と永続的な価値、製品と雇用、物質と非物質の文化の偉大な『工場』なのです」と述べた。