ベトナムで開かれる国際家具見本市の「HawaExpo」。今年は3 月に開催され、500社を超える出展者が参加し、うち半数は新規の出展者だった。出展社の内訳は、「キッチン&ダイニングルーム家具」が250ブランド、「リビングルーム家具」が200ブランド、「寝室家具」が170ブランド、「室内装飾用レザー」が80ブランド、「ホームアクセサリー&インテリア装飾」が200ブランド、「ギフト&手工芸品」が120ブランド、「屋外&ガーデン家具」が140ブランドだった。
今年はここに新規ジャンルとして「ホスピタリティ&プロジェクト家具」も設け、180ブランドが集まった。全体の規模は2023年に比べて3倍にまで増大。約5万6000㎡の敷地に、2500を超えるブースが出展し、来場者は110の国と地域から約2万人が集まった。
HawaExpo は、現地の5つの協会(Viforest、HAWA、BIFA、DOWA、FPA Binh Dinh)で構成されるVIFOREST FAIR社が主催し、ホーチミン市の手工芸・木材産業協会(HAWA)が直接運営している。また、ベトナム木材林産物協会が農業農村開発省、商工省の後援を受け、ホーチミン市商工局の支援を受けて開催している。バイヤーは展示会期間中、さまざまなフォーラムおよびセミナーに参加可能。あらゆる関連分野の VIP 代表者が集まる。政府機関が主催するフォーラムや会議のイベントでは、ベトナムの家具産業の全体像と発展の方向性が示される予定だ。
政府関係による支援により、HawaExpo は市場開発を促進するための数多くの貿易促進イニシアチブをもつ。木材製品企業の国内外の主要見本市や展示会への参加を促進することで、ベトナムの木材製品ブランドを広めることが可能となっている。同国でのHawaExpoの価値はそれだけではなく、 市場の多様化においてベトナム企業の競争力を高める取り組みに重点を置いている点も評価されていることだ。5 つの主要団体から集まった HawaExpo 主催者委員会は、国内外の市場の動向を常に把握し、提案されたガイドラインと展示会期間中の一連の包括的で詳細なワークショップに基づいて、森林破壊、温室効果ガス排出、環境の持続可能性に関する深刻な懸念を出展者に伝えている。
このような取り組みを通じて、HawaExpo は海外のバイヤーと出展者の間の相互利益を促進している。主催者によると、前回の見本市で国際的な評価を高めており、が世界中で普及している持続可能な生産と消費のトレンドに沿って、細部に至るまでコミットメントを守り続けていくとしている。
急成長を見せているベトナムで開かれるHawaExpoは、家具、家庭用アクセサリー、手工芸品、オリジナルデザインのプロダクトなどが集まる。多数の出展者が、低炭素生産、AI運用やグリーンプロダクトなどを出品し、世界の最新のニーズに基づいて、積極的にデジタル化と持続可能性を追求している。
次回のHawaExpo 2025は、2025年3月5日から7日にかけて開催を予定している。業界の最新のトレンドや新素材開発などに役立つ情報が目白押しだ。またOEMからODMへの業界の変革により、数多くの新顔や新興企業が続々と登場し、設計から最終生産までの幅広い能力を発揮していることも特徴の一つ。
開催期間中は、無料シャトルバスや宿泊サポート、HawaExpo アプリなどのオンラインとオフラインの両方での取引タッチポイント、高度な検索ツール、一連の個人対個人のプレミアム ネットワーキングイベント、B2B マッチングなどのサービスが提供される。アメリカを筆頭に、オーストラリア、アラブ首長国連邦、イギリス、フランス、イタリア、インド、韓国、マレーシアなどからバイヤーが訪れるHawaExpo。アジアと欧米のハブ拠点での見本市として、今後ますますの発展が期待されている。