生産財関連事業や家庭用機器などを手がける山善(大阪市西区、岸田貢司社長)は、6月に開催された「オルガテック東京2025」に出展し、主力製品である電動昇降デスクを中心としたラインアップを披露した。昨年に続き2回目の出展となる今回は、展示スペースを大幅に拡大。BtoC市場での販売が進む中、法人向け(BtoB)市場でのさらなる拡販を狙う構えだ。
山善は電動昇降デスクを「働く『質』はデスクで決まる。健康の『質』、労働生産性の『質』、モチベーションの『質』」というコンセプトのもと展開。会場でもこのテーマを前面に打ち出し、訴求を図った。

同社の電動昇降デスクは2020年に販売を開始。2025年3月末時点での売上は前年比250%と好調に推移しており、発売以来継続的に成長を見せるカテゴリーとなっている。天板は6色展開、自社倉庫による即納体制を整え、最短即日から1週間以内での納品も可能とし、業界内での競争力を高めている。
現在は3つのモデルグレードを展開しており、2024年11月には最上位モデルにあたる「EHDシリーズ(ハイエンドモデル)」を新たに投入。従来モデル(ELDシリーズ=スタンダードモデル、AEDシリーズ=エントリーモデル)の昇降下限71cmに対し、EHDシリーズは57cmまで下げられる点が特長だ。「もっと低い高さが欲しいという声が多く、小柄な方や女性、子どもなど多様なユーザー層への対応が求められていました」と、家庭機器事業部の泉圭吾氏は説明する。
開発にあたっては、広い昇降幅に伴い構造上の課題となった耐久性の向上に注力。2024年の同展示会での試作展示を経て、コントラクトユースにも耐えうる強度を確保し、正式発売に至った。

一方、電動昇降機能を持たない新モデル「FUDシリーズ」も初披露。最大の特徴は、後付けで別売の電動脚を取り付けることで、将来的に電動昇降式へアップグレードが可能な点にある。天板は既存の昇降式モデルと共通仕様で、オフィス内の統一感を維持できるのも利点だ。価格は税抜3万円からと抑えられており、限られた予算の案件にも対応しやすい。

さらに、Bluetooth接続可能なスピーカーテーブルも出展。照明、スピーカー、USB Type-CおよびType-Aポートを搭載した多機能ミニテーブルで、100V電源を使用。音楽はBluetoothまたはUSB接続に対応し、2025年4月にクラウドファンディングサイト「Makuake」での先行販売を経て、好評を受けたことから本格展開を開始した。






