山善は、オルガテック東京2024で、同社の電動昇降デスクを展示した。製品レンジの中で、新たにハイエンドモデルをこの秋に発売予定とし、同展ではその先行出展が行われた。ブースは連日盛況で、多くの来場客が初出展となる同社の展示スペースに押し寄せた。
ハイエンドモデルの最大の訴求ポイントは、天板の高さの上限は117センチとする一方、下限は57センチまで下げることができる点。従来のスタンダードモデルは下限を71センチ~上限を117センチとしており、ハイエンドはさらに14センチ降下できるようになる。他社製品と比べても、調節幅が格段に広がる見込みだ。
また、昇降スピードも速い。スタンダードモデルとほぼ同等の時間で最下限から最上限まで移動できる。その他、脚の形状を楕円型にすることで、工業製品を想起させるデザインからの脱却を目指した。
製品は8色から選べ、天板の厚みも選択ができる。素材はメラミンで傷、熱、水に強い。天板のサイズは幅100、120、140センチの3種類。コンセント、USBも付属している。
日本のオフィスにおける電動昇降機能デスクの普及率はまだ一桁台に留まるという。定年を70歳まで延長しようという企業もみられる中、健康に良い影響を与え、働きやすくするこのようなデスクはまだまだ普及の余地がある、と同社の家庭機器事業部の泉氏は述べる。「長く健康でいるためには、座ったり立ったりを繰り返すだけでも効果的だと言われています。アジャスタブルな当社のデスクは、そういった用途にも使って頂けます。今、日本のオフィスでは職場環境改善の意識が強く働き始めています。作業がしやすく、健康的な電動昇降デスクは今後、もっと普及するはずだと思っています。」と拡販に自信を見せた。
初日からブースは盛況で、これまでの展示会で最も来場客が多く、商談の質も高かった、と喜びを見せた。