新時代オフィスデザイン集結の「オルガテック東京2024」 前年比55%増の約4万1000人が来場

第3回「オルガテック東京2024」が、2024年5月29日(水)から31日(金)にかけて東京ビッグサイト東4・5・6ホールで開催された。3回目を迎えた東京でのオルガテック展は、出展社が163社(昨年は127社)に増加。このうち国内からは92ブランド、海外からは71ブランドが出展。なお、初出展は78社と、出展社および来場者からも注目される見本市となりつつある。総展示面積は 2万5690 ㎡(前年比30%増)。来場者は開催3日間で4万631人(前年比55%増)を数えた。

会場内には、主催者プロデュースによるバイオフィリックガーデン「エクスペリエンス・エリア」が設けられ、主催者セミナーなどが開催されたほか、優れた技術を持つ製品やブースを表彰する「ORGATEC TOKYO Awards」も開催。今回はグランプリにカリモク家具のブースが選出された。”なんでも作るよ”。色彩豊かにファブリックを使った心地よいブースでゆるく繋がりつつ、家具に限定されない国産材の使い方などを訴求したことなどが評価された。このほか、準グランプリにはプラス、アダル、イトーキが選ばれた。今回も見本市のテーマである「SHIFT DESIGN」に沿ったブース構成が展示会を盛り上げた。

「エクスペリエンス・エリア」の隣には、同じく主催者企画エリアの「CIRCULAR MIRAI」が設けられた。ここでは、「Circular Economy」を実践する進化した素材を多数展示。合計37の企業・団体による、資源ロスの排除や再資源化に向けた素材などが展示された。

初日および2日目の17時からは、昨年に引き続き「オルガテックナイト」が開催され、本場ドイツ・ケルンのオルガッテスタイルさながらの雰囲気で、ドリンクなどがもてなされた。ステージではアルゼンチンタンゴやジャズの演奏も実施されるなど、昨年に増してエンターテイメントの要素も強化され、より出展社と来場者の双方がより上質な見本市を体感できるよう、多彩な企画が目白押しとなった。
次回は2025年6月3日〜5日に東京ビッグサイト南棟で開催を予定するオルガテック東京。来年もどのような新時代のコンセプト提案が披露されるかが注目される。