ニチベイ、ロールスクリーン・バーチカルブラインド新作発表 スマートコード式を前面に

ニチベイ(東京都中央区 麻井博行社長)は2024年5月15日から9月11日にかけて、全国24会場で商品発表会「ネオフェスタ2024」を開催している。東京会場は5月23日から2日間、新宿アイランドタワー南館の地下1階で開催された。

新商品をはじめとした住宅向け窓まわり商品、間仕切り商品、コントラクト向け商品をブース別に展示。営業担当者が来場者をアテンドしながら巡回する形式でおこなわれ、初日から多くのインテリアコーディネーターや内装業者が会場に詰めかけた。

6月にリニューアルを予定している、同社のロールスクリーン「ソフィー」とバーチカルブラインド「アルペジオ」の新作が公開された。ロールスクリーンの新柄には北欧テイストの「マトカ」と「クップ」、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)所蔵のデザインアーカイブからピックアップした、ウィリアム・モリスなどの作品4柄5配色が加わった。V&Aシリーズは、19世紀ごろに制作されたテキスタイルや壁紙のデザインを、現代のインテリア空間に馴染むようオリジナルカラーにアレンジし、普遍的なデザインでありながら、トレンドをおさえた配色になっているという。

バーチカルブラインドでは、新たに125ミリ幅のルーバーを追加。ルーバーを吊るすキャリアーの数が100ミリ幅に比べ少なくなるため、たたみ代が最大約17%コンパクトになる。広いルーバー幅を生かしたダイナミックなジャカード柄も登場。125ミリ幅のルーバーは、不透明ルーバーとレースルーバーを交互に組み合わせた「センターレーススタイル」にも対応する。一方、不透明ルーバーとレースルーバーをL字に組み合わせた「バックレーススタイル」は、新たに75ミリ幅ルーバーに対応。100ミリ幅ルーバーの場合、ルーバー回転のため奥行が180ミリ以上必要だが、75ミリ幅ルーバーで必要とされる奥行は140ミリとコンパクトになる。

会場では、LIXILのHEMS(ライフアシスト2)とニチベイのマルチIR仕様の各種ブラインドが連動する様子も展示された。説明員がスマートフォンで操作するデモンストレーションも行われた。また、ニチベイが自社製品ラインナップで横断的に展開している独自の操作方式「スマートコード式」に関しても訴求が行われた。スマートコード式は操作コードをリールに巻き取ることにより、子どもやペットがいる環境でも安全に使用できるというもの。搭載する製品によっては、操作コードは操作棒の中に挿通され、操作時以外はコードが露出しない点が大きな特長。立ったまま片手操作可能で、従来の方式に対し利点が多い。今後も差別化商品としてPRする方針だとした。

(長澤貴之)