【オルガテック東京2025 出展社ピックアップレポート(7)】川島織物セルコン テーマは「textile・study」テキスタイルの新たな可能性を提示

川島織物セルコンは、今年も「オルガテック東京2025」に出展した。今回のブーステーマは「textile・study」。完成品ではなく、その一歩手前の素材を前面に出すことで、テキスタイルが持つ空間デザインにおける可能性を訴求し、施主や設計事務所との協働による空間づくりを呼びかけた。

ブース中央では、天井から吊り下げられた布地製のランプシェードが来場者の目を引いた。同社が2025年3月末に閉館した川村記念美術館に納品した直径7メートルのランプシェードを、10分の1サイズで再現したものだ。テキスタイルによって立体構造物を形成できることに加え、シャンデリアの代替として布越しの光が空間に柔らかな印象を与える点を強調し、従来とは異なる空間演出を提案した。

また、吸音効果を備えた壁装材「ファブエース」も多数展示。打ち合わせスペースなどで反響を抑え、会話を聞き取りやすくする効果がある。曲面の壁面にも対応でき、意匠性を持たせることも可能だ。さらに、壁一面に貼ることでプロジェクター用スクリーンとしての活用も提案された。

そのほか、昨年秋のコントラクト市場向け展示会でも紹介された、リンレイ社の「カーペットパイルコーディングAg+」の実演も行われた。防汚加工を施したタイルカーペットと一般的なカーペットの両方に砂を撒き、ブラシで掃いた際の残留量を比較。掃除機だけで大部分を除去できることを示し、清掃の手間削減や洗浄用水の節約に加え、土砂によるカーペットの損耗を防ぐことで貼り替え周期の延長につながる点を訴求した。