川島織物セルコン(京都市左京区)は同展で、ファンクショナルテキスタイルをテーマとし、布、織物の魅力を伝えることをコンセプトとした展示が行われた。
ブースの入り口には、今年ミラノデザインウィークに出展した「百の黒」から、量産可能な11種類を選んで展示。百の黒はあえて色を黒に統一することで同社の技法と織組織活用の工夫を表現したもの。すべて京都の工場で生み出された製品だ。当日、ブースは来場客で埋め尽くされた。
来場者の足元に敷かれていた床材は、アメリカのタイルカーペットメーカーの大手であるINTERFACE社の製品。川島織物セルコンは同社の総代理店でもある。グラデーションのカーペットのため空間的な区切りを床に示すことができ、主に外資系のオフィス等で採用が進んでいるようだ。
ブースの端にはカーテンの展示も行われた。ガラスパーティションや間仕切りの代わりに使えるカーテン展示が見られ、また天井には薄手のボイル地にプリント加工を施したテキスタイルが涼しげに舞っていた。テキスタイルを通じてあらゆる角度からオフィス空間へのソリューション提案がなされ、同社の技術力の光る展示構成となった。