【イベント】WMF 2025が9月9日開幕 上海・虹橋に“つくる”の最前線が結集 CIFF上海/Upholstery Techと連携し製造エコシステムを形成

家具づくりの上流から下流までを一望できる「Furniture Tech Week」が、2025年9月9~12日に上海・国家会展中心(虹橋)で開催される。木工機械と生産設備の国際展「WMF 2025」は、CIFF上海、Upholstery Tech 2025と歩調を合わせ、原材料処理から仕上げ、物流・自動化までを貫く調達動線を会場内に構築する。開幕を前に、来場必見の出展各社と展示トピックを先取りする。

木工機械のJAYA International Company(ZICAR)は、新開発の「NOVA」シリーズを披露する見込みだ。スライド丸鋸「NOVA32」、エッジバンディングの「NOVA60」「NOVA60MC」を軸に、高い自動化と多素材対応を前面に出す。とりわけ「NOVA60M」はスピードと仕上げ品質の両立を掲げ、家具の意匠性と耐久性を底上げする“エッジの質”で勝負する。

単板補修機の Jianhu Lintong Machinery は、独自のイテレーションを重ねた自動補修機の最新版を上海でお披露目予定。耐久性でロングセラーとなった空圧式の手動充填モデル(実用新案)に始まり、発明特許を取得した第4世代の油圧式、そして油圧をサーボ電動シリンダーに置き換え“使いやすさ・耐久・知能化”を高めた第5世代フルサーボ高速機へと進化してきた。単板条の自動切断機も合わせて展開し、切断精度と歩留まりの向上を訴求。現在はAI画像認識で欠点を自動検出し、ロボットで的確に当て補修するシステムの実装も進めており、補修範囲の厚み対応を広げた新機で海外バイヤーの注目を集めそうだ。

イタリアの GLOBUS S.R.L は、木質ボードの“品質はプレス前、原料準備で決まる”という哲学を軸に、フレーカー(薄片化)技術を提案する。生産量を刃数の増加で稼ぐのではなく、最適な刃角と切削幾何で平滑・均一なフレークを得る逆張りの設計が特長で、中国市場では“Globus Super Flaker”の愛称で知られる。薄片の平滑度が上がれば粉じんと接着剤使用量が減り、エネルギー負荷と樹脂コストが同時に下がる。同社が提唱する超軽量パーティクルボード「SLPB」コンセプトは、その合理を面で示すものだ。既設ラインの更新需要も追い風で、2018年以降に中国で170台(うち2022~24年で116台)を納入。エネルギーと樹脂の削減、歩留まり安定による“早い回収”を武器に、アジアでの採用がさらに進みそうだ。

原木投入からセンタリング、剥ぎ、搬送・積層までを自動化する Shandong Yihong Machinery Equipment の単板ロータリーピーリング・ラインは、サーボ駆動とスマート制御で厚みの均一性を高め、数百m³/日の連続処理をうたう。最適化した切削設計で歩留まりと省エネを両立し、モジュール構成で保守性も確保した“工場の心臓部”として提案される。

中小工場の自動化を射程に入れる Shandong Gongjiang Intelligent Equipment は、板材ハンドリングの搬送ロボットと自動倉庫で生産の隙間を埋める。各種センサーとアダプティブグリッパーにより、合板・MDF・無垢材や不定形ワークまで安定搬送し、自動サイロ/倉庫、CNCとの同期で人手介入を最小化。段取り替えを要さないプログラミングで小ロットにも追随し、ダウンタイムの最大3割削減を掲げる。多層ラックの三次元倉庫とフラットボード倉庫を組み合わせ、材料管理の“見える化”と省人化を同時に進める構えだ。

入場は事前登録が必須となる。最新情報は公式サイトとSNSで順次発信される見込みだ。