IFFT東京国際家具見本市が、2月28日(火)に開幕。3月3日(金)まで、東京ビックサイト東展示棟第7ホールで開催された。主催は日本家具産業振興会(岡田贊三会長)と日本経済新聞社の共催。
IFFTは、前回まではメッセフランクフルトジャパンとの共催だったが、今回は日本経済新聞社との共催。日経新聞が主催の「日経メッセ」のうちの一部として開催された。
出展者のうち、旭川家具工業協同組合と協同組合飛騨木工連合会は、2013年以来10年ぶりに合同で出展した。両組合は1997年のIFFTで初めて合同で出展。以来99年、そして2013年に合同出展して以降は、しばらく合同での出展はなかった。しかし旭川家具工業協同組合の藤田哲也理事長と同組合事務局が、一昨年の「飛騨の家具Ⓡフェスティバル」を見学に訪れ交流会をもった際に、再びIFFTでの合同出展の話があがったという。
旭川・飛騨合同プレスカンファレンスにおいて、旭川家具工業協同組合の藤田理事長は「飛騨と旭川の両家具産地が、今回このような形でコラボレーションしてイベントを開催することになった。環境・人・ものづくりにこだわり続けてきた旭川と飛騨。この両産地が、なるべく『ゴミを出さない』環境に配慮した展示会を進めようということで、飛騨木工連の白川代表理事と話し合って、このような形で開催する運びとなった。木工家具にこだわるこの2つの産地が、今後もいろいろな形で情報交換し、日本の新たな家具産業の発展のために情報を発信していきたい」と挨拶した。
藤田氏の後をうけ、飛騨木工連合会の白川勝規代表理事が登壇。「私と藤田氏は同級生で、お互い企業の会長職、そして旭川と飛騨の組合のトップでもあり、共通点も非常に多い。『コロナ禍がおさまったら、合同で開催できたらいいね』と話していて、今回それが実を結び、10年ぶりの合同開催となった。良き友、ライバルでもある旭川と飛騨が、合同で開催できたことは非常に嬉しく思っている。今後も飛騨と旭川が日本の家具産業をリードし、世界に発信できる産地として進んでいく、コロナ禍以降の第一歩として今回開催させていただいた」と語った。
続いて、旭川家具工業協同組合の杉本啓維専務理事と、飛騨木工連合会の袈裟丸浩康専務理事が、それぞれの組合の取り組みや今回の見本市の出展企業および出展内容について紹介。旭川からはガージーカームワークス、カンディハウス、ササキ工芸、大雪木工、匠工芸、ビュート、WOWの7社、飛騨高山からはイバタインテリア、オークヴィレッジ、柿下木材工業所、柏木工、雉子舎、木馬舎、シラカワ、日進木工、飛驒産業の9社がブースを設けた。なお、今年の産地展の開催予定も同時に発表された。旭川の「Meet up Furnituire Asahikawa2023」は6月21日(水)~25日(日)、飛騨高山の「2023飛騨の家具Ⓡフェスティバル」は10月21日(土)~25日(水)にかけて開催が予定される。
セミナーも盛り上がり、なかでもカンディハウス、カリモク家具、シラカワの3社による対談「家具産業がめざす今後の海外展開」では多くの来場者の関心を集めた。(佐藤)
IFFT 公式WEBサイト:https://messe.nikkei.co.jp/if/