エーディックス(京都市南区、佐野秀男社長)は、2023年9月6日から8日まで東京ビッサイトで開催された第96回東京インターナショナルギフト・ショーに出展。製品だけでなく、空間演出を含めた提案を行った。
経費、コスト増により、価格転嫁しなければならない状況のなか、同社は、ハード面とソフト面を強化していく方針だ。店舗作り、商品力、サービスをセットで提案。ソフト面の強化を掲げており、「人」におけるサービス力向上へとつなげる。信用や安心してもらえる関係性を顧客と築き、ブランド力を上げていく。
展示会場では、オリジナルギャッベシリーズ「pell(ペル)」、家具やインテリアアクセサリーなどを出品した。pellは通常のギャッベよりも密度が高く、厚みがある。コストは上がるが、踏み心地、肌触りの良さで製品力の高さとして還元する。また、デザインはオリジナルで現代に合うように仕上げた。民族文化を反映した柄や機械で織りやすい柄が多く流通している。同社では、モダンなテイストにすることで、空間を格上げするデザインとなる。
同シリーズは、安価な価格帯ではないが、生産が追い付かない製品もあるといい、好調だ。デザインだけでなく、その他の安全性にもこだわる。摩擦堅牢度検査、防炎性能検査を行い、アゾフリー化学染料を使用する。5年間の保証期間を設けるなど価格以上の価値を提供する。
同社は、ソフト面としてこのような魅力を伝えられる人材力向上に今後も注力し、信用、信頼されるような関係性を構築できる人材育成を目指す。また、EC、インターネットにより仕事や人との関係性の均一化が進むなか、「人間力」を発揮し、ブランドのトータル力を向上させることで、製品の魅力が高いだけでなく、ユーザーが納得いくよう価格以上の価値がある面も訴求を図る。
今回の出展では、日本のみならず、海外からの新規顧客も多く同社ブースを訪れた。アジア圏、欧米圏と幅広い地域から来場があり、案件を受けたという。同社の空間提案が国籍を超えて響いたようだ。
家具は国、地域ごとの生活スタイルを今後考慮していくとするが、現時点でのスタイルでも引き合いが多かったことから、雑貨系は日本仕様で展開していきたいとする。展示したスタイルでも引き合いは多い。特に陶器、アクセサリー関係の反応が良かったという。
ギフトショーではホームユースで展開したが、同社は今後、コントラクトに参入していく。コントラクト用に製品開発を行っていくが、ホームユース同様にハードの空間、ソフトの人をセットで注力していく。