オカムラ 企画展「OPEN FIELD(オープン・フィールド)」第1回開催 創造的なアイデアをもたらす空間デザイン企画の場

 オカムラ(横浜市西区、中村雅行社長)は、同社が主催する「OPEN FIELD(オープン・フィールド)」第1回企画展を2023年9月19日(火)~9月29日(金)までオカムラガーデンコートショールーム(東京都千代田区)で開催。これにあわせ記者説明会を開催した。

 企画展「OPEN FIELD」は、建築史家の五十嵐太郎氏をキュレーターに迎え、東京都のオカムラガーデンコートショールーム内で気鋭のクリエイターによるインスタレーションを発表する試み。第1回は建築家の中村竜治氏、絵画アーティストの花房紗也香氏、テキスタイルデザイナーの安東陽子氏の3名が、「ほそくて、ふくらんだ柱の群れ ―空間、絵画、テキスタイルを再結合する」のタイトルでインスタレーションを展示する。

 同社は2003年から、” オカムラデザインスペースR“と称して、建築家と建築家以外の表現者によるコラボレーションをテーマとした展示会を開催。18年間、建築史家の川向正人氏をキュレーターとして、多くの建築家と共に企画展を続けてきた。

 開催初日の説明会では、同社の中村雅行社長が挨拶。「今年から始まる新たな企画”OPEN FIELD“は、文字通り訳して”原っぱ“という意味だが、この言葉通り自由な発想で様々な空間演出の可能性を探っていければと思っている。当社の製品デザイナーやインテリアデザイナーはおよそ400名在籍しており、業界でも最も多い人数のデザイナーを抱えていると自負しているが、今回の新たな試みで希望者を募り、デザイン部会を発足させた。”OPEN FIELD“のロゴや展示物の一部製作など、様々な取り組みを行っている」と語った。デザインを学ぶ学生や、同社のデザイナーが参加するイベントなども今後実施予定とするなど、来場者に新たなインスピレーションをもたらし、創造的なアイデア・発想のきっかけとなる場を提供していくとした。

 続いて、キュレーションを担当した五十嵐太郎氏が挨拶。「約1年前に、グッドデザイン賞の審査発表会があり、その際にこのオカムラガーデンコートショールーム内での新たな企画の依頼を受けた。名称の”OPEN FIELD“は、あらかじめ想定されて形式で展示を行うのではなく、予期しない出会いや出来事が起きる”原っぱ”のようなイメージを重ね合わせ、原っぱが持つ自由な可能性を考えてネーミングした」と述べた。今回の3名を選んだ五十嵐氏だが、クリエイターサイドから予期しない発想・提案が生まれたことも、展覧会の醍醐味だと語った。 

中村竜治氏
安東陽子氏
花房紗也香氏(ビデオメッセージ)
左から安東陽子氏、中村竜治氏、五十嵐太郎氏、中村雅行社長