アルフレックスジャパン 新製品発表 ”Cheers to the good life!”をテーマに「A・SOFA es(エーソファー エス)」など”サステナブル要素採用の家具”を展開

 アルフレックスジャパン(東京都渋谷区、保科卓社長)は2023年9月28日より、新製品の8アイテムを発売、それに先駆けた27日に新製品プレスプレビューをアルフレックス東京(東京都渋谷区)で開催した。

 今回のアルフレックスブランドからの新製品は
「A・SOFA es(エーソファー エス)」、
ダイニングテーブル「TAVOLO NAVE es(タボロ ナーベ エス)」、
アームチェア「FK es(エフケー エス)」、
ラウンジチェア「ISLE(アイル)」、
ラウンジチェア「NINA SALON(ニーナ サロン)」、
サステナブルな石材TERRAZZOの天板を追加したリビングテーブル「S.21(エス.21)」、
「ERA」のハイタイプソファ「ERA HIGH(エラ ハイ)」、
テーブルランプ「GEO40/GEO60(ジオ40、ジオ60)」、
フロアランプ「BOUNCE(バウンス)」が新たにラインナップに加わった。

 プレスビューの冒頭では、同社の保科卓社長が挨拶。メンテナンスの件数が2021年には1734件まで伸びてきていることなどについて触れたほか、2013年から進めているエコプロジェクトなどについて述べた。

 保科社長は「今年の新製品のテーマは”Cheers to the good life!”とした。今回の新製品ではようやく、商品そのものにサステナブルの要素を採り入れることができた。今年の新製品で意識しようと考えている傾向は”イミ消費”だ。様々な社会課題とともに生きていく時代だが、消費する上で少しでも社会貢献できるような、意味のある消費活動をしていこうと考えた」とし、「創業からの理念である、豊かなくらしづくりのお手伝いや、そのことで心豊かな人生を楽しんでいただきたい、このことを改めて皆様にお伝えしていきたい」と語った。

 新製品の中でも注目のアイテムが「A・SOFA es(エーソファー エス)」だ。1986年に発表した「A・SOFA」がベースモデルとなっている。「A・SOFA」はシリーズ累計販売台数7万台以上を誇る人気モデルであり、同社のブランド理念の象徴とも呼べるアイテムだ。

 この「A・SOFA」自体、創業時から「長く使い続けられる普段着のような家具」という思いが引き継がれており、硬質モールドウレタンを本体部分に採用し、シートクッションはウレタンを何層も重ねた設計だ。また、その上に置くことができるクッションは様々なサイズをラインナップすることで、ユーザーが自由に選び、組み替えることができるようになった。当時、コーディネーターも競うように、クッション、生地の組み合わせを楽しみだしたとし、持ち込み生地の依頼なども激増していたという。A・SOFAは、コーディネーション、家具選びの「楽しさ」のブランドのスタイルの始まりでもあったアイテムだった。

 「A・SOFA es(エーソファー エス)」は、「A・SOFA」の要素を継承したアイテムとして誕生。”エス”は「evolution/進化」+ 「succession/継承」の頭文字が由来だ。ソファべース部分およびシートクッションの主要クッション材とには編成樹脂網状構造体を採用。

 この素材を選んだ理由として同社は「回収して再生・再利用できる」という点を挙げている。また、再生ポリエステルを使用した再生マイクロファイバー生地などを新たに採用している。

ダイニングテーブル「TAVOLO NAVE es(タボロ ナーベ エス)」と、アームチェア「FK es(エフケー エス)」

 このほか、1992年発売のダイニングテーブル「TAVOLO NAVE」の復刻モデル「TAVOLO NAVE es (タボロ ナーベ エス)」も注目のアイテムだ。脚間寸法やサイズは現在のダイニングに合うよう、当時の製品から変更し、W.1800~W.2400mmの4サイズを展開。高さはH.720とH.740mmの2サイズから選択できる。

奥のソファが「A・SOFA es」、手前がラウンジチェアの「ISLE(アイル)」
ラウンジチェア「NINA SALON(ニーナ サロン)」と、テーブル「S.21(エス.21)」
「ERA」シリーズなど。奥の白いソファが「ERA HIGH(エラ ハイ)」
テーブルランプ「GEO40/GEO60(ジオ40、ジオ60)」(手前)と、
フロアランプ「BOUNCE(バウンス)」(奥)

 同社では今後も再生可能な素材の割合を高め、サステナブルな商品開発につなげていく。

(佐藤敬広)