JAPANTEX2023では、若きクリエーターによる作品展「NIF・YOUNG TEXTAIL2023」が会場内で開催された。主催はJAPANTEX2023実行委員会およびNIF・YOUNG TEXTAIL2023実行委員会。テキスタイルデザイン教育を行う全国の大学、大学院23校で制作された作品を展示した。
「NIF・YOUNG TEXTAIL2023」は、今回の開催が6回目。全国の美術系・芸術系大学から教員が学生を推薦し、今年は23点の作品が集まった。昨年から、JAPANTEX出展メーカーもスポンサーにつけるなど、精力的に活動を展開している。「出展されている様々な企業さまも、このような作品から製品開発のヒントを得られていると、評価をいただいています」と、「NIF・YOUNG TEXTAIL2023」実行委員長の加藤良次氏は語る。
テキスタイル学科を志望する学生が減少傾向にあり、学科統合によって工芸、工業分野などへと吸収されてしまうケースも多いというテキスタイルデザイン教育分野。テキスタイルのための展示会に関しても、全国区で作品を集める機会はあまり無いのが現状のようだ。
そのような中で、東京で開催され様々な来場者や出展社の目に作品が触れる「NIF・YOUNG TEXTAIL」は、各学校の教員からも評価の高い取り組みだ。
「NIFとの調整もありますが、今後の開催では展示のスペースを広げていきたいです」と加藤委員長。参加校の拡大を目指していきたいとの考えだ。