【JAPANTEX2023 企画展より】Windows Paradise2023、プロ向けの窓装飾・空間コーディネート提案が光る 日本インテリア協会、インテリア産業協会との共催企画

JAPANTEX2023のインテリアトレンドスクエアのエリアでは、特設コーナー「Windows Paradise2023」が設けられた。JAPANTEX2023の主催者である日本インテリア協会と、インテリア産業協会との共催企画だ。

特設コーナーは会場通路側と、インテリアトレンドスクエアのエリア内の2つに分けて構成された。通路側は、「ウィンドウストーリー~窓から始まる物語~」と題した展示で、主にプロ向けの窓装飾提案が、エリア内は「ニューノーマルライフ」とし、窓装飾だけでなく照明、家具、壁紙、床材等を組み合わせた総合的な空間展示が行われた。いずれの空間もインテリア産業協会が資格認定する「インテリアコーディネーター」と、日本インテリア協会が認定する「窓装飾プランナー」の両ライセンスを所有するプロによりコーディネートが手掛けられた。

ウィンドウストーリーのコーナーでは、会員企業や海外ブランドの協力を得て、今年のトレンドに合う生地や組み合わせ、縫製スタイルを訴求。窓装飾に特化しており、専門性の高い提案が行われた。
同コーナーには6つの窓装飾が展示された。具体的には、上と下にテグスを縫い付けることで、動きのあるカーテンの再現や、一定間隔でないハトメのカーテンと、その後ろにブラインドを組み合わせる提案も見られた。ハトメの間隔を18センチと12センチの交互配置にすることでカーテンが前に膨らみ、後ろに流れなくなるため、カーテンの背面にブラインドを設置できるようになる。ハトメのピッチはメーカーに指示を出すことで変更できる。簡単に取り入れられる手法のため、参考にしてほしいとした。その他、ブラインド及び目線の高さ位置にシースルー機能を有したカーテンを組み合わせる、透過性とインテリア性を兼ね備えた装飾提案や、テキスタイルをシュシュの形状に似せて変形させたものをカーテンの上部に縫い付けることで華やかな窓回りを演出、カーテン自体も左と右でそれぞれわずかに色の異なるシャンブレー生地を使うといった工夫が凝らされた展示も見られた。イタリアの高級ブランドRUBELLIとサンゲツのシアーカーテンを組み合わせた青とゴールドの美しい組み合わせも来場者の目を引き付けた。

老夫婦を想定した空間展示
ニューノーマルライフの空間展示

一方、ニューノーマルライフのコーナーでは、現代ならではの家族状況、人物の設定のもと、テーマに沿った部屋のコーディネートが披露された。今年は2つの部屋を例示。1つは、四国に住む、引退後も活発に活動するアクティブシニア夫婦の部屋、もう1つはリモートワークができる環境を活かして都会から離れて信州に住む夫婦と小学校高学年の息子を持つ二世帯住宅を想定。細部にわたって気を配ったインテリア製品の選定、展示が空間コーディネートの可能性を示したと言える。いずれのコーナーでも一般、プロを問わず多くの来場者が足を止めて、吟味する姿が見られた。