【JAPANTEX2023 出展社ピックアップ(1)】川島織物セルコン 新たな「発見」の場を提供

川島織物セルコン(京都市左京区、光岡 朗社長)は、今年の新作を中心に出品。組み合わせや使い方を来場者に提示し、新たな「発見」の場を提供した。

ブランド設立25周年を迎えた同社のハウスデザイナー本田純子による「Sumiko Honda」はコレクションをブルー、グリーン、グレー、イエローなどカラーでまとめたコーディネートを提案した。紫陽花をモチーフにしたデザインは長雨の中で色が変化する様子を2色に染め分けた糸や複雑な織りを用いて表現。この糸により、色の滲み、立体感、奥行を柄で表現することが可能となる。その他、光沢のある糸を使用し、陰影感のあるデザインや水の流れ、風の流れなど形のないデザインなどを展示した。

また、本社工場で糸の染めか織りまで手作業で作り、高機能加工を施したウールラグコレクション「KOTOSOME(コトソメ)」ではエッグチェアと組み合わせて展示。同アイテムは、ファッションデザイナーのインスピレーションを形にしたもの。苔をイメージしており、インパクトのあるデザインは来場者からも注目を集めた。
創業180周年を迎えた同社。ブースでは、これまで探求し続けてきた織と美の探求をメッセージと動画で紹介した。