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シモンズ(東京都港区、伊藤正文社長)が、2024年シモンズスプリングフェアを、同社シモンズギャラリー東京を皮切りに全国のショールームで開催している。同フェアは家具小売店などの業者にむけた展示会。
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今回のスプリングフェアのテーマは「伝統とテクノロジー」。今年日本での創業60周年を迎えるシモンズは、100年企業を目指して未来を見据えた提案を推進する。今回のフェアでは「60周年記念モデル」「ノーピローマットレス」「シムレストプラス」「100%リサイクル素材を使ったマットレスの実現を目指して」の4点を軸に提案を図った。
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注目のシモンズ60周年記念モデルは、2024年5月より発売予定のマットレス「桐生織8.25インチボックスピロートップ」。伝統の継承をテーマに、群馬県の桐生織生地および、一部に再生素材を使用したマットレスをリリースする。
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1300年の歴史を誇る高級織物「桐生織」。この桐生織をマットレスのサイドボーダーに用いた。この桐生織には七宝つなぎ文様が施されている。
ポケットコイルは8.25インチ(約21㎝)/線径1.9㎜ボックスピロー/厚さ33㎝タイプのものと、6.5インチ(約17㎝)/線径1.9㎜/厚さ28.5センチのタイプをラインナップしている。
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このマットレスと合わせ、フレームの「デルフィック(DELPHIC)」(8.25インチ対応)および「ヴァンヌ(VANNE)」(6.5インチ対応)が置かれた。
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「デルフィック」はキルティングのような風合いのファブリックが特徴で、ダークブルーとグレーの2色の再生ポリエステル生地から選択できる。
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「ヴァンヌ」は100%ポリエステル素材のファブリック張り、国産ヒノキ加工工場で発生した木粉を再利用したヴィーガンレザーを採用していることも特徴だ。「ヴァンヌ」はグレーとブラウンの2色から選択できる。
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このほか、「環境配慮モデルマットレス7.5インチタイトトップ」もリリース。7.5インチ(約19㎝)/線径1.9㎜/厚さ29㎝のモデルで、表生地に再生ポリエステルを、サイドボーダーに再生原料100%のポリエステルわた入りを、生地下には再生原料80%の抗菌ポリエステルわたを採用している。このマットレスには、フレーム「フォストラ(FOSTRA)」が対応する。
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これらの60周年記念モデルと合わせ、リーズナブルな価格帯のプロモーション製品も5月より販売開始する。無垢材でアッシュグレーおよびオークブラウンから選択可能なフレーム「ステイトリー(STATELY)」シリーズは、1台での使用に加え、2台併せての使用も可能な設計。マットレスは7.5インチタイトトップまたは6.5インチタイトトップを搭載する。たとえば、夫婦で使用する場合、それぞれの寝姿勢・寝心地に合ったマットレスの硬さを選ぶことができることから、2台で購入するユーザーも増加傾向にあるようだ。
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ショールーム入口付近に大々的に展示されたのが、「ノーピローマットレス」と「シムレストプラス」だ。「ノーピローマットレス」は「マットレスは平ら」という常識に挑戦した意欲作。
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頭、肩、脚などの部分ごとに、ポケットコイルの高さを変えることで、枕を必要としないマットレスを実現した。寝姿勢に寄り添うポケットコイルの配置によって、快い寝心地を追求している。
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この「ノーピローマットレス」は通常のベッドフレームでも使用可能だが、電動ベッドとの相性の良さも特徴。そのため、フェアでは新アイテム「シムレストプラス」に搭載して展示された。
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昨年発売で人気を博した音声対応電動ベッド「シムレスト」だが、今回新たに後続アイテムとなる「シムレストプラス」が発表された。「シムレストプラス」は、「シムレスト」に背部リクライニング機能、脚部リクライニング機能、プラスモーションの各機能を追加。背部は水平から65度まで、脚部は水平から38度まで無段階に動かすことができる。
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加えて、ベッドを水平から11度まで無段階で動かすことができるプラスモーションが、視覚的にも大きなポイントとなっており、来場者の関心を惹いていた。「シムレストプラス」の発売は今年秋頃を見込んでいる。
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このほか、「100%リサイクル素材を使ったマットレスの実現を目指して」をテーマに、シモンズではサステナブルマットレスを試作し展示した。同社は環境省が定める広域認定制度の認証を受けており、コイルなどのマットレス原料を素材ごとに分別して100%再資源化する取り組みを、現在1都7県(東京、神奈川、埼玉、千葉、栃木、群馬、茨城、静岡)で実施している。2022年11月に開始したこの取り組みでは、2023年12月までの累計で1万493本を再資源化した。今年はこの認証を関西・中部に拡大予定だ。
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このような流れから、サステナブルマットレスを開発し、今回のフェアで発表。生地、ソーティング、コイル用不織布、クロージングテープ、チップウレタンは100%再生素材を使用。フェルトは95%、わたは80%再生素材使用と、ほぼ100%再生素材で構成されていることをアピールした。なお、コイルの鋼線については、強度の担保のため再生素材は使用していないが、広域認定制度の再資源化プロジェクトによって、鋼線を新たな鉄の材料として再利用している。
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シモンズの菊田均マーケティング本部長は、「当社の一番のポイントは、環境にやさしい素材を用いてマットレスとフレームを製造し、製品をお使いいただいたあとも100%再資源化するというスキームが整っていることです。寝心地が良いという面だけでなく、地球にやさしい、環境に対しても安心して使用していただけるという点を、今後もアピールさせていただきたいです」と語る。シモンズでは今後もさらに再資源化の取り組みを加速させながら、サステナブル素材による製品の研究開発につなげていく。
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なお、シモンズスプリングフェアは、以下の日程で順次開催予定。(※販売店・業者向けの展示会)
▽大阪:3月5日~6日、大阪シモンズギャラリー
▽群馬:3月5日、北関東シモンズショールーム
▽新潟:3月6日、新潟シモンズショールーム
▽福岡:3月12日、福岡シモンズギャラリー
▽宮城:3月12日、仙台シモンズショールーム
▽長野:3月13日、長野シモンズショールーム
▽愛知:3月19日、名古屋シモンズギャラリー
▽北海道:3月21日、札幌シモンズギャラリー
▽静岡:3月28日、静岡シモンズショールーム
▽広島:3月28日、広島シモンズギャラリー
(佐藤敬広)