シモンズ新春展2023開催 -SIMMONS-

シモンズ(東京都港区、伊藤正文社長)が「シモンズ新春展2023」を開催している。1月25日~26日のシモンズギャラリー東京を皮切りに、大阪、名古屋、長野、新潟、北陸、北関東、札幌、福岡、静岡、東北、広島の全国の同社ギャラリー・ショールームで、2月17日(金)まで順次開催する。今回の新春展のテーマは「睡眠 新時代へ」。新たな時代へ対応する提案として①先進の3Dカメラによる「スリープフィッチングマットラボ」システム②音声対応機能付き次世代型マルチコントロール電動ベッド「シムレスト(SIMREST)」③高級電動ベッド「マキシマ」シリーズ新型④シモンズ製廃マットレス・ボックススプリング・付属フレーム回収再資源化プログラムの4点を軸とした展示となっている。

スリープフィッティングマットラボシステム

 新提案一点目のスリープフィッティングマットラボシステムは、高精度の3Dセンサーカメラにより、「立ったまま」で「前」「横」「後」の3つの姿勢を撮影しデータ化することで、一人ひとりに最適なマットレスを提案するシステムだ。同社では2018年より、寝姿勢計測器(シモンズアジャスタブルメジャーベッド)をギャラリーやショールームに設置し、ユーザーに提案を行いながらデータを集積してきた。

今回の新システムでは、そのデータに新しくモニタリングデータを加え、寝姿勢とマットレスの選定結果を体形ごとに分類し、さらにデータベース化する。3Dセンサーカメラによってユーザーの「寝姿勢」を推測し、そのデータをデータベースとマッチングさせ、ユーザーに最適なマットレスをデータとして可視化。提案データでは骨格や筋肉の歪みも認識可能で、それを是正するため効果的なストレッチも併せて提案する。同システムは測定用3Dセンサーカメラと計測マット、そしてPC1台があれば活用可能で、専門的なスタッフも必要としないことから、様々な売場で運用が可能な点を訴求。同社によると3月より、全国の取引先店舗約50か所で導入を予定しており、今後も導入拡大を目指すという。

「シムレスト(SIMREST)」

 二点目は、マルチコントロール電動ベッド「シムレスト(SIMREST)」。「リラックスポジション」や「いびき防止ポジション」など、21の音声コマンドを認識して動作する、背上げ・脚上げの2モーター電動ベッドだ。ワイヤレスリモコンやスマートフォンアプリにも対応し、本体フレームにはUSB差込口を備える。

USBポート
ワイヤレスリモコン。スマートフォンの充電も可能

サイズはシングル及びセミダブルの2種で、床からフレーム下部まで3段階の高さ調節が可能となっている。注目の音声認識は、コマンドに表記されている通りに音声を入力すれば、アクセント・イントネーションに個人差があっても認識して動作するが、方言や英語など、完全に言葉が異なる音声は認識しないという。税込価格はシングルが19万8000円、セミダブルが24万2000円。

「マキシマ」シリーズ

 三点目は、高級電動ベッド「マキシマ」シリーズの新型だ。「グランダーソンシェルフ」「マルチシェルフ」を4月より展開予定。それぞれシングルとセミダブルの2種のサイズを取り揃える。「グランダーソンシェルフ」は4モーターと3モーターの2種から選択可能で、ダークチェリーとリッチオークの2色。ヘッドボードにLEDライト、棚にコンセントとUSB差込口を兼ね備える。「マルチシェルフ」は3モーター仕様で色はリッチオーク。

廃マットレス・ボックススプリング・付属フレームの回収資源化プログラム

 四点目は、廃マットレス・ボックススプリング・付属フレームの回収資源化プログラムだ。同社は環境省の定める広域認定制度を、1都6県の範囲で、ベッドメーカーとして初めて認定を受けた。このエリアにおいて、廃シモンズ製品を有償で引き取ることが可能となり、同社ではそれに合わせた回収サービスをスタートさせた。新春展では、再資源化プログラムの工程を映像で紹介したほか、再資源化後の鉄や固形燃料(RPF)といった材料の実物を展示した。

再資源化後の鉄
同、RPF

 「新時代」に向け、より多くの店舗で気軽に導入・運用可能なシステム開発を推進するなど、ユーザーの「眠りの質」を高める製品・システム提案を行う同社。今後も環境への配慮とともに、デジタル・データを活かしたサービス提案拡充を図る。

シモンズ 企業WEBサイト:https://www.simmons.co.jp/