筑波産商(埼玉県川口市、鶴見伸夫社長)は、2023年5月23日(火)および24日(水)の2日間、業者向けの新作発表会を開催した。会場は同社総合展示場(埼玉県川口市)。
今回の新作展の中で、最も木質感を前面に押し出したアイテムとなった「Artisan Works」シリーズは、デザイン性およびオーク材の木質感が特徴のシリーズで、特に「色」の規格数にこだわっている。この色については、「お客様に選んでいただく」ことを重視している為、住宅に合わせやすいと想定した木部色、張地のラインナップとなっている。またテーブルは天板サイズ・面形状・塗装色・脚部のデザインが選べる為、多様なライフスタイルに寄り添う仕様となっている。
総合展示場2階では、電動モーションソファの「グロック」を展示。ヘッドレストは手動によって調節が可能であるほか、リクライニング機能は座面が前方へとスライドしながら背もたれが倒れる「ゼロウォール仕様」。壁から約10㎝の間隔を空けて設置することで、壁への接触もない。リクライニングの調整は側面のスイッチを操作することで可能であり、スイッチ横にはUSBポートも設置。スマートフォンなどの充電も可能となっている。また、レザー調ファブリックで作られた同製品は本体を2つに分割可能な構造となっており、最小搬入サイズは72㎝。あらゆる世代への訴求を図るため、若者世代などにも受け入れられやすいようなカラーバリエーションを用意する。
筑波産商では電動ソファの需要の高まりを受け、「グロック」を筆頭にラインナップを拡充している。機能的な面で視覚的な変化なども訴求しやすいため、販売店など店頭での接客にも活かしやすいようだ。
テーブルとベンチの新作では、提案商品として「グランデ」を展示。テーブルと背付および背なしベンチの3点セット。セラミックと強化ガラスによる天板は、ストームグレイとホワイトクオーツのカラーから選択可能とした。テーブルは楕円形のデザインとすることで出入りをしやすい設計となっている。
またベンチは、リビングとダイニング2つのシーンに対応した空間提案が可能な製品として訴求する。
このほか、セラミックの丸テーブルとして、9月下旬販売開始予定の「オルビア」シリーズと、提案商品として「ソレント」を展示。「オルビア」は天板下部に棚を備え付けたタイプの丸テーブルとなっている。
セラミックの「グラナダ」シリーズでは、テーブルの広さおよびカラーバリエーションを増やし、多様なニーズへの対応を図る。
また、最低38㎝から最高73㎝の高さで自在に調節可能なリフトテーブルも人気とのことだ。セラミック天板の人気については、近年キッチンメーカーがセラミックを使った提案を行っていることで、認知が広がってきたことが理由の一つとして挙げられると同社。熱や傷に強い機能性の面でも評価は高く、キッチンに合わせたダイニングなどのアイテムとして、セラミックの需要はかなり高い。
他には実際の生活シーンをイメージした企画ブースを設けている。同社の市場調査では65~70平米のマンション世帯が主流の為、LDのスペースとして10~11畳の空間を意識し、その際に同社の商品を落とし込んだ時のイメージがわかりやすく表現されていた。商品自体の実際のニーズが分かりやすく表現されているので高い評価を得ているようだ。
(佐藤)