メガソフト シリーズ最上位モデル「3Dアーキデザイナー」とは

メガソフト社(大阪市北区、井町良明社長)が手掛ける3Dマイホームデザイナーシリーズの最上位モデルである「3Dアーキデザイナー」にはさまざまな機能が付与されており、近年はカンディハウスなど、家具業界でも導入が増えている。

敷地を描き、部屋と建具パーツを並べて間取図を作成、1クリックで立体化、5.7万点以上の3D素材から家具・什器・壁紙などをドラッグで配置、高画質パース・ウォークスルー動画・360度パノラマ画像・スマホのビューアアプリなどで施主や施工者らと完成イメージを共有できる点、プランニングとプレゼン資料作成の「時短」のための機能を随時追加している点、――これらは、従来の3Dマイホームデザイナーシリーズと同じだ。

3Dアーキデザイナーにしかない特長は主に次の5点だ。
①CADレイヤで図面を作図・編集できること
②3Dデータから確認申請用図面7種を自動作成できること
③作成した3D空間全体がレンダリング画質になりその画質で何枚でも視点を変えたパース、ウォークスルー動画、360度パノラマ画像を出力できること
④他のソフトとの連携を強化したこと
⑤3Dマイホームデザイナーでは建物の対応フロア数が地上5階+地下1階なのに対し、最上位モデルは地上15階+地下2階まで対応できることだ。同ソフトでは、大型の商業施設や集合住宅も対象とするなど複数用途地域に対応している。カーテンウォールや外階段、ロビー、機械室など、戸建て住宅にはないスペースも描ける。

同シリーズはソフトの読み込み時間削減にも注力しており、多機能を有する3Dアーキデザイナーも例外ではない。3Dへ描画する容量が大きくなるとデータサイズは必然的に大きくなるため、データを読み込む際、立体化や視点変更時のスピード対策も継続して研究・強化しているという。例えば、Web公開されている家具メーカーの3Dモデルデータを取り込めるが、ポリゴン数を削減してより扱いやすくする機能を搭載するなどした。

「ソフトを操作して、例えば視点を変える度に何分も待つようでは時短とは言い難いでしょう。瞬間的にひらめいたアイデアを表現し、トライアンドエラーを繰り返せるのが3DCGでプランニングすることのメリット、と考えています。」と同社広報室の田辺和子氏は語る。

CADデータをレイヤごとに取り込んで壁芯レイヤの線分から自動で部屋のデータを一括生成、また、CAD形式や3DCGソフトのファイル形式で出力できるのも最上位モデルならではの機能だ。これは、既存のCADや今後浸透していくであろうBIMシステムとの連携を意識しての拡張機能。具体的には、この機能により躯体のCADデータが存在するリノベーション案件では、データを取り込むことでスピーディにプランニングや提案を開始できるようになる。

また図面作成、3D化と編集、レンダリング、ウォークスルー、動画作成、プレゼン資料作成まで、3Dアーキデザイナーだけで完結できるのも魅力の一つだ。欧米では、プロジェクトの早い段階から3Dイメージを使った打ち合わせを行い、完成イメージから図面を作成するという手法がとられているが、この手法を日本に定着させることも開発目標の一つであるという。

田辺氏は「私も業務上利用する機会がありますが、3Dアーキデザイナーを使い始めてからは、もう3Dマイホームデザイナーには戻れないと感じています。それは処理速度、作図機能、画面上の3Dパースのクオリティ、使えるパーツの数、表現の豊富さ、レンダリング機能、すべてにおいて優れていること、その少しずつの積み重なりが大きな差になることを実感しているからです」と語る。

3Dアーキデザイナーはクラウドライセンスタイプ(年間契約型)とレガシーライセンス(買い切り型)がある。詳しくは同社ホームページを参照。