この優れた能力の秘密は、羊毛を構成する基本的なタンパク質の構成要素であるケラチンだ。
それはホルムアルデヒドなどの汚染物質を吸収し、化学反応によりファイバー内で中和し、無害な空気を吐き出す。壁や天井のエコールが室内の空気環境に良い影響を与える。
羊毛には吸湿効果があり、ジトジトになることなく、断熱性も失うことなく湿気を自重の約30%を吸収し壁内湿度を改善する。結露の多い設置環境などで非常に有利な特性を見せる。そして空気が乾燥すると、再び湿気を放出する。また、建築構造に損傷を与えることなく、空気層を含む弾力性を保つ。
たんぱく質繊維のもう一つの自然な利点は、カビの繁殖源にならず、羊毛は自然の力でカビから保護されシックハウス軽減に役立つ。
エコール羊毛100%断熱材の目標は、持続可能な原料である羊毛の天然特性を訴え、環境に配慮し、そこに住む人々や次世代の子供たちへ受け継がれていくことだ。そして羊毛の最後は土となって地球に戻る素材であることを忘れてはならない、としている。