6月14日(水)から16日(金)にかけて、メッセフランクフルトジャパン(東京都千代田区、梶原靖志社長)主催の「インテリアアイフスタイル2023」が、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催された。主催者発表によると、開催3日間合計の来場者は1万8634人を数え、前年の1万6542人を上回った。3日間の内訳は初日の14日(水)が5897人(前年初日は5311人)、15日(木)が6192人(同、5330人)、16日(金)が6545人(同、5901人)で、3日間それぞれで昨年よりも来場者は増加した。最終日にかけて来場者が増加する傾向も、昨年同様となった。
今回の見本市では、19の国と地域から542社が出展。国内からは459社、海外から83社の出展をみた。イタリア、ポルトガル、デンマークなどヨーロッパ各国から企業が出展した。アジア各国からも、ベトナムのハッピーファニチャー社が電動ソファを出展したほか、タイやインドからも出展社が集まった。イタリアパビリオンには最多の19社が出展するなど、会場内は日本人のみならず外国人の出展者、来場者で盛況となった。
国内の家具メーカーからは、カリモク家具をはじめ、岐阜・高山のオークヴィレッジや雉子舎、プレステージジャパンが手掛けるタイム&スタイル、TEORI(岡山)や維鶴木工(奈良)、verita sofa(東京)といったメーカーも出展。島根県産のヒノキなどを活用したベッドフレームを出品したKOTOYA FURNITURE(島根県松江市)など、大型家具においても多種多様な出展社が集まった。カリモク家具は日本航空(JAL)とコラボレーションし、退役し解体された飛行機の部品を再利用したアップサイクルアイテムを展示した。
同企画と連動したトークショーには、カリモク家具の加藤洋副社長、建築家/デザイナーの芦沢啓治氏、JALエンジニアリングの金森詩音統括マネジャーが登壇。多くの来場者が聴講し、高い関心を集めた。
次世代のインテリア・デザイン業界を担う若手に贈られる「Young Designer Award」では、TALENTSの進藤篤氏が受賞した。今回展示した「HAORI」は着物の羽織からインスピレーションを受け、再生利用率の高いアルミを使った照明器具だ。なお同氏には副賞として2024年にドイツのフランクフルトで開催される国際消費財見本市「アンビエンテ」の招待出展が付与された。
このほか、土佐組子(高知)や大阪・泉州の繊維製品、新潟・燕三条地域の企業が合同で出展するなど、地域色を活かした出展も多数見られた。ナンガ(滋賀県米原市)やイワタ(京都市中京区)などの寝装寝具を扱う企業も国内外から多数出展するなど、インテリアに携わる数多くの企業が集まった。多くはそのビジュアルや質的な要素を来場者に訴求していたが、山善(大阪市西区)は電動昇降デスクや電動マットレスベッド、電動回転スイングソファといった「電動」アイテムのみを出品。電動系のアイテムの需要は高まっているといい、空間との調和を図りつつ、機能性の面についても来場者に訴求した。
以下、会場内写真
なお、次回見本市となるインテリアライフスタイル2024は、2024年6月12日(水)~14日(金)の日程で開催を予定する。(佐藤)