第18回ライフスタイルウィーク「夏」 インテリア関連企業が多数出展

第18回ライフスタイルウィーク「夏」が、7月19日(水)から21日(金)にかけて東京ビッグサイト(東京都江東区)の東展示棟4~7ホールで開催された。主催はRX JAPAN(東京都中央区、田中岳志社長)。同展は9種類の専門展で構成されており、全体的に中国を中心とした海外からの出展社が目立つなか、家具インテリア関係からはこのうちの「第15回国際ベビー&キッズEXPO」、「第3回国際サステナブルグッズEXPO」、「第18回雑貨EXPO」に出展した企業がみられた。


コイズミファニテック(大阪市中央区、若林俊宏社長)は、先日開催の同社学習机新製品発表会でアナウンスしたプレキッズ事業用製品「KOIZUMI PRE KIDS Room Hagu(はぐ)」を「第15回国際ベビー&キッズEXPO」に出展した。「はらぺこあおむし」のデザインを採用した小スペース区画や、プレキッズステーション、プレキッズボックスベンチなどの製品を訴求。

同社によると、主催者経由でインフルエンサーを活用し、SNSなどで「hagu」の認知拡大を図っているようだ。


「サステナブルグッズEXPO」には、わかやま産業振興財団から多数のメーカーが出展した。ファブリックやブランケットなどの寝装寝具製造を手掛ける米阪パイル織物(和歌山県橋本市、米阪佳久社長)は、柿の産地でもある地元和歌山の柿渋を活用したコットンケット「マユケット・プレミアム」を展示。

柿渋は古くから酒造や防腐などに活用されてきたが、戦後はプラスチックの普及によって生産量が減少。近年ふたたびサステナブルな素材としてその効能などが脚光を浴びている。コットンケットに活用されている柿は、柿渋メーカーの岩本亀太郎本店(京都府和束町)で活用されており、果汁を採取した後の搾りかすは肥料として土に還されている。

これらの一連のサステナブルなサイクルや、肌触りが優しく蒸れにくいこと、静電気が起きにくいことなどを訴求ポイントとして掲げる。「マユケット・プレミアム」はシングルサイズが140×200㎝、ハーフサイズが100×140㎝、クォーターが70×100㎝と3つのサイズをラインナップしている。

同社はこのほか、N700系新幹線の座席モケットなども製造しており、ブースではそのサンプルも展示。パイル織物産地、和歌山・高野口の技術を来場者にPRした。


東7ホールで行われた国際雑貨EXPOには、藤栄(名古屋市中区、岩井重樹社長)が出展。ブースには「ほんとうにすべらないお箸」など、ホームファッション用品を数多く出品した。

今回の同社のブースは「クリエイティブ・エクスペリエンス(創造を体験する)」をコンセプトとして展開。同社のブースに訪れた来場者が、目新しい新たな商品やアイデアを見つけることができるよう趣向を凝らし、来場者が商品に入り込みやすい空間設定とした。

来場者からの注目度が特に高かった「ほんとうにすべらないお箸」は、ブース内でインショップ的に展示することで、より製品および話題性を強調。

また、オランダの「CURVER(カーバー)」製品なども、粉砕原料からリサイクルペレットへの流れの実物を展示するなど、サステナブルな取り組み内容を前面に打ち出しながら、多彩な製品ラインナップを訴求した。


同じく国際雑貨EXPOに出展した不二貿易(北九州市若松区、田坂良祐社長)は、新商品の「チャミル」や、「やわらかキッズトイ」シリーズなどのアイテムを展示した。

「やわらかキッズトイ」シリーズは、小さな子どもでも安全に遊ぶことができるよう、抗菌素材で製作されており、頭をぶつけてしまっても怪我の心配がないよう、ポリスチレンなどの柔らかい素材で構成されている。

このほか、ペット用の爪とぎアイテムも、レトロポップなテレビ型デザインなど、インテリア空間にアクセントを与えるデザイン製品を展示。拡大するペット市場に向けた製品提案の充実を図っている。

https://www.fujiboeki.jp/


(佐藤敬広)