リフォーム産業フェア 2023(主催:リフォーム産業新聞社)が、7月19日(水)および20日(木)の2日間、東京ビッグサイトの西3・4ホールで開催された。家具インテリア関係企業も多数出展し、建築業者や不動産企業などの来場者へ製品の訴求を図った。
DTSグループの安心計画(福岡市博多区、高田政和社長)は、純国産ソフトウェアの「VRプレゼンゲートウェイ」などを初めて展示した。3D住宅プレゼンCAD「Walk in home」と連動し、最短15秒で高精細なVRに変換して自由にウォークスルーできる本格VRシステムで、ブースでも実演を行った。
また、次世代建築ロボアドバイザーの「MyHomeRobo(マイホームロボ)」は、住宅営業×ChatGPTによって、AIが個々の施主に合った最適なプランを提案するというツール。ヒアリングアやプランニングの時間短縮によって、短時間で高品質のプレゼンスタイルを実現した。これら、来場者の注目を集めるツールを多数出展。なお同社はIT導入補助金支援事業者として、平成28年から令和4年度までの累計で637社の採択成績を有しており、今年もIT補助金申請手続きのサポートを手掛けている。
リビングハウス(大阪市西区、北村甲介社長)には、エンドユーザーから「部屋(ハコ)」にこだわって作られても、どのようなインテリアや家具を配置すれば空間に合うのかが分からない、という悩みが多く寄せられていたという。新築の案件はインテリアコーディネーターによる提案が行われるが、リフォーム業界ではこれまで家具インテリアを提案する企業が少なく、原状回復のみにとどまることが多かった。
そこで同社はリフォームにおいても、これまでの暮らしに付加価値をつけるパッケージを展開。「エレガンス」「コージー」「モダン」の3種のプランを展開し、KAREブランドを軸としながらリビングハウスのオリジナル商品やカリガリスの製品などを用いて、コンセプトに合った部屋作りを手掛けていく。また、自宅に人を招く機会が多いユーザーなどへ向けてカトラリーを充実させたプランや、自然を好むユーザーにはグリーンアイテムを組み合わせたプランなど、ユーザーの暮らし方に合わせたサブプランも整える。「ユーザーの想像を超える顧客満足」を目指す提案をブースでアピールした。
東谷(名古屋市中区、東谷富一代表)は、ダイニングシーンおよびリビングシーンでブース内の空間を分けながら、木製のテーブルセットやソファなどを展示した。
特徴的なアイテムとして、季節感を感じることができて好評のペーパーコードによるチェアやベンチを展示。ペーパーコードの製品は売れ行きも好調だといい、今回の展示会でも前面に押し出して訴求を図った。
工務店などの来場者にむけ、壁面にはその他のチェアも数多く取り揃えて展示。来場者が空間をよりイメージしやすいよう、空間設定にこだわりを見せながら、リーズナブルな価格帯の豊富なラインナップを訴求した。
モーブル(福岡県大川市、坂田道亮代表)は、全天候型のアウトドア家具コレクション「KAIS(カイス)」を出品した。
同社が開発した素材の「LITEWAVE(ライトウェーブ)」は、耐久性や速乾性、メンテナンスに優れており、雨天でも外に置いた状態にできることなどを訴求。ウレタン製アイテムに代わって、露天風呂のクッションやカフェテラスのチェア、プールサイドのチェアとして導入を決めたホテル・旅館やレストランが増加しているようだ。
サンユーペイント(大阪市淀川区、大川英利子社長)は、屋内壁面用しっくい仕上げ材「壁助」や、屋外木部用ビンテージ仕上げ材「武尊(TAKERU)」といった製品をブースでPRした。家具用の製品も取り扱い、同展に出展している建材メーカーとも取引のあるサンユーペイントだが、様々な場面でより幅広く製品の導入を拡大すべく、建材用の製品を中心に周知を図った。
ブースでは、工務店や不動産関係者などが製品説明を熱心に聴く姿が見て取れた。
家具インテリアのコーディネート、レンタルおよびサブスクを手掛けるフォーディーコーポレーション(東京都新宿区、小幡毅代表)は、内装選定ナビ「STYLE NAVI(スタイルナビ)」などのツールを発表した。ブースではサービスの実演も行い、家具コーディネートのトータルデザインを行うことができる同社の提案力を来場者に訴求した。
360度VRコンテンツを展開するスペースリー(東京都渋谷区、森田博和代表)は、同社が手掛けているVRホームステージングサービスをブースで実演し、来場者にサービスを提案した。
(佐藤敬広)