VIFA ASEAN SECCで開催 世界各国から198社が集結、家具産業のグローバルハブとしての役割を示す

 

 ベトナムの国際家具展示会、VIFA ASEANの第一回目が、2023年8月29日から9月1日にかけての4日間、サイゴンイグジビションアンドコンベンションセンター(以下、SECCと表記)にて開催された。

 初日は9時よりオープニングセレモニーが開催され、リンミンカンパニーのダン・コ・ハン氏をはじめ、産業界の重鎮、政府関係者が挨拶、祝辞を述べた。開会署名式、テープカットやダンスショーも披露され、華やかなスタートを飾った。VIFA ASEANはこれまでのVIFA EXPOと比較してより東南アジアからの出展と集客に力を入れたという。

 家具業界も世界的な景気減速の影響を受ける中、ベトナムと中国・香港を筆頭に、198の出展企業がブースを並べた。企業は主に東南アジアが中心で、マレーシア、カンボジア、インド、韓国、アメリカ、オランダ、日本など。製品は家庭用家具、コントラクト家具、ガーデンファニチャー、オフィス家具、ホームアクセサリ、張地、木材、金具などがバランスよく展示された。

 VIFA EXPOでも行われた工場見学ツアーは本展でも健在。主催者が先導するツアーの他、出展メーカーも積極的にバイヤーを工場に誘う姿も見られた。そのため多くの出展企業はベトナムに製造拠点や流通拠点が多いのも本展の特徴だ。 

 多様な出展企業と来場客により賑わいを見せた本展は、同国が製造拠点として活用され、家具産業のグローバルハブであることを訴求できたといえる。弊紙では今後複数回にわたり、世界各国から出展した企業の現地レポートを掲載する。