昭和木材 「JAPAN DIY HOMECENTER SHOW 2023」でDIY用木材「MOOQS element」を展示

 昭和木材(北海道旭川市、高橋範行社長)は、「第59回JAPAN DIY HOMECENTER SHOW 2023」で、DIY用木材の「MOOQS element」を展示した。

 同ブランド製品は、広葉樹のウォルナット、オークなど、通常は高級家具に使用される樹種を使用した。一般的にホームセンターで流通する木材は、加工がしやすく安価な針葉樹が主流だが、一方、頻繁に手が触れるテーブルや棚は、たわみづらく、傷に強い広葉樹が適しているとされている。

 広葉樹は機能性だけではなく、デザイン性にも優れていて、インテリアに高級感や温かみをもたらすものだ。また、安価で売られている針葉樹は、ウォルナット色の塗装やシートが使用されている製品もあるが、同社の木材は実際の広葉樹を使用しているため、塗装はクリア色のみを使用し、木材としての味をそのままに楽しむことができる。

 加えてホームセンターで販売されている他のDIY用品と規格を合わせて、テーブルや棚といった家具のほかに、金具と合わせて支柱の部分を作り、壁掛けテレビをかけたり、広葉樹を用いた高級家具の追加パーツ(棚板など)として使ったりすることもできる。

 近年のDIYブームによりDIY初心者が増えたため、同社では工具を揃えていなくても使用できる工夫もしている。例えばウォールバーとして使う場合は、板を加工しなくても、虫ピンなどで壁に取り付けるだけで完成する仕組みだ。DIY初心者はもちろん、賃貸住居に住む人でも使用可能となっている。

 また木材に加えて、スツールを作れるDIYキットを販売。気軽にDIYを楽しめる製品が充実している。さらにインスタグラムなどのSNSでは製品の使用例を公開して、購入後も新たなDIYのアイデアを取り入れることができる。こうした取り組みを通して、今後は消費者へのDIY普及とともに木育(もくいく)を図っていきたい、としている。

 広葉樹を使用した家具は、高品質だが価格も高いため、若い世代は手にすることが難しい。そこで、DIYを通して広葉樹に触れることで、樹種の特徴や木の良さを知ることができる。それが将来的に広葉樹を使用した高級家具を購入するきっかけとなり、結果的に家具業界への貢献にもつながるという。

(竹下未由稀)